先日妻の実家へ行った時、朝、散歩がてら近くの里山を歩きました。途中、真っ赤になったカラスウリがひとつぶら下がっていました。自分が小学生の時分は、「手榴弾」と言って悪ガキ同士でカラスウリのぶつけ合いをしたものでした。当たると中のネバネバが飛び散って、服が朱色に汚れます。今はそんな悪ふざけをしようものなら、親から大目玉でしょう。今時の子はカラスウリなんて見たことないだろうと思い、子どもに見せるため蔓を切ってぶらぶら手に持ちながら山を下りました。しばらく歩くと用水池がありました。魚か何か生き物がいるかもと池の縁に寄ってみると、一匹の赤とんぼが弱弱しく飛んでいました。池に浮かんだ枯れ葉で休み休みしながら、水面すれすれに飛んでいました。枯れ葉が弱り切った赤とんぼの舟となる、その様に老老介護を思いました。いずれ枯れ葉は池の底に沈んでいき、赤とんぼも力尽た後、また池の底に身を横たえるかもしれません。
12時までには戻ろうと思っていましたが、カラスウリをプラプラさせながら歩いていると町の方から12時を報せるメロディーが聞こえてきました。少しでも早く帰ろうと思い近道をしたのがいけなく、通れるはずの場所が工事中で逆に遠回りをする羽目になり、12時を20分ほど過ぎて家に着きました。
12時までには戻ろうと思っていましたが、カラスウリをプラプラさせながら歩いていると町の方から12時を報せるメロディーが聞こえてきました。少しでも早く帰ろうと思い近道をしたのがいけなく、通れるはずの場所が工事中で逆に遠回りをする羽目になり、12時を20分ほど過ぎて家に着きました。