花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

1対10のトレード

2008-05-26 22:33:27 | Sports
 今朝、朝日新聞の朝刊を読んでいたら、スポーツ欄の囲み記事にバット10本とトレードされた選手のことが載っていました。アメリカの独立リーグに所属するカナダのバイパーズのジョン・オドム投手は、バット10本と引き替えにテキサス州のブロンコスへ移籍したそうです。バット1本の値段は69ドル、10本で690ドル。少し前に問題となったプロ球団からアマチュア選手への栄養費と称する金銭授受や高校野球の特待生の方が、金銭面でははるかに優遇されています。おそらく、このトレードはバット10本がコカ・コーラ10本でも良かったのでしょう。アメリカのプロ・スポーツの裾野の広さをうかがわせる記事だと思いますが、この記事と似たようなトレード話をもうひとつ紹介します。昔、「あり得ねぇ」と思いながら切り抜いて取っておいた記事があります。1998年7月30日の朝日新聞朝刊の記事です。その記事には、「米国のマイナーリーグでこのほど、魚のナマズなどと投手一人のトレードが成立」、とあります。なお、ナマズと交換で選手を獲得したこのチームは、珍品レコードとキジ肉23キロとの交換で内野手を入団させた実績があるそうです。こんな条件を出す方も出す方ですが、受ける方も受ける方だなと思いますが、アメリカの小さな町の球団だったとしたら、奇をてらった条件なんかじゃなくて、普通にあり得ることかもという気もしてきました。笑い話のような記事ですが、案外真面目なトレードだったのかもしれません。

いい日旅立ち

2008-05-20 21:57:58 | Weblog
 18日の日曜日、友人の結婚式に招かれたので日帰りで名古屋へ行って来ました。結婚式にはこれまで随分出席しましたが、「今日はお日柄もいいよねぇ」といった顔付きの、善意を前面に出した善男善女によって紡ぎ出される、何だか妙に嘘くさい毒気の抜かれた雰囲気は嫌いではありません。◇新婦の友人の方々は、巻き髪の総本山・名古屋だけあって、かなりの巻き巻き具合でした。私は早起きしてのぞみに乗り込みましたが、彼女たちも同じくらい早起きをして美容院へお出掛けになったのでしょう。早起きしたのは一緒ですが、私は家族のリクエストの赤福を買って東京へとんぼ帰り、一方彼女たちは2次会で新しい出会いが待っているのかもしれません。うーん、でも新郎側の友人や後輩に名古屋嬢の眼鏡に適うようなのっていたっけ。◇披露宴がお開きになった後、名古屋駅のトイレで礼服からブレザーに着替えました。着替えをしながら、この前この礼服を着たのは何時だったろうかと思い返してみました。去年の夏、在職中に病気で亡くなった先輩のお葬式以来でした。◇家へ帰ると、娘が「パパはどうして結婚しに行ったの?」と訊いてきました。「おともだちが結婚するから、お祝いに行ったんだよ」と答えましたが、「結婚する」と「結婚式に出る」の違いがよく分からないのか、かねてから「パパと結婚する」と言っている娘は、「あー、あたしと結婚する時の練習に行ったんだぁ」と、自分ひとり納得しているようでした。◇風呂上り、のぞみの車内アナウンスが始まる前に流れるメロディーは「いい日旅立ち」だったなぁと思い出しながら、チーズのブルサンをつまみに黒ビールを飲みました。

G.Wの収穫 (後編)

2008-05-14 23:24:55 | Weblog
 こどもの日の5月5日は練習3日目です。前日に4回いい感じで走れたことで、パパとママがギュンギュンこいでスピードに乗れば自転車がユリユリしないと言ってきたことが、子供はちょっと理解出来たようでした。足を地面から離しても、ペダルを強く早くこげばハンドルがグラグラしない、それが分かってきたので、パパが自転車の後ろを押さえながら押してあげ、スピードにある程度乗ったところで手を放しても、子供はペダルを踏む足を休緩めることなく、自分の力で走る距離が少しずつ延びていきました。昨日、お風呂の中で「明日は根性だすから」と言ったのは嘘ではなかったようで、練習の途中で「休もう」とか「のどが渇いた」とか言うこともなく練習に集中しています。自分でペダルをこいで走ることがだいたい出来るようになったので、今度は止まった状態で左足をペダルに載せ、右足で強く地面を蹴ってこぎ出す練習を始めました。この練習はママが担当しました。パパに自転車を押してもらっていたのとは違って、地面を蹴って右足をペダルに載せた時にユリっとくるので、最初はすぐ足をペダルから放して止まってしまいます。そのたびに、ママは「頑張れ、頑張れ」と檄を飛ばします。1日目と同じ状態に見えますが、ペダルをギュンギュンこげば大丈夫と分かってきてるので、何度も地面を蹴って自転車をこぎ出す練習を繰り返していました。そのうちに何回かに一回は自分の力だけでこぎ出せるようになりました。「自転車に乗れるようになったぁ」と言う子供に、「10回続けて乗れなきゃ、乗れたとは言わない」とはっぱを掛け、今の感覚を一気に身体に覚え込ませようと、さらに練習を続けました。1日目の上達しなさ具合とは大違いで、たまぁーに成功するのが、しばらくすると3回に1回くらいになり、ついには10回連続で乗ることが出来ました。この日の東一は祝杯でした。
 さて翌日の5月6日ですが、神宮外苑へ出掛けました。自転車が無料で借りられ、外苑に設けられた周回コースで乗ることが出来るからです。家の近くでは30~40メートルの距離を走るのがせいぜいでしたが、外苑の周回コースは1周1.2㎞です。風を切って走る爽快さが味わえればと思いました。まだ、走っている最中に急にユリっとくることがあるので、何かあってもすぐ自転車を支えてあげられるように、子供が自転車をこいでいるすぐ後ろを伴走(?)しました。ママも自転車を借りて、親子3人で神宮外苑を走りました。子供は疲れたとも止めようとも言わずに、もう1周もう1周と結局4周も走りました。最後は直角のカーブもきれいに曲がって締めくくりました。4日間の練習で予想を大きく超える収穫を得ることが出来ました。親としても大満足の大安心。子供が自転車に乗れるようになったことはもちろんのこと、もし乗れるようにならなければ、子供をいじめただけのG.Wになったかもしれなかった訳ですから。(おわり)

G.Wの収穫 (中編)

2008-05-08 22:48:21 | Weblog
 自転車の練習2日目(5/4)、ママ流の足で地面を蹴りながら進んで平衡感覚を覚えさせる方法と、自転車の後ろを倒れないように押さえてあげながら、前に押してやってユリっとこなくなったところで手を放して、ユリっときたらまた後ろを押さえてあげるパパのやり方、ママに言わせると「もう古いやり方」だそうですが、その2つのやり方で練習をしました。子供はスピードに乗る前のユリユリした状態が怖いようなので、だんだんパパの古いやり方中心になっていきました。自転車の後ろを持ったまま、あっち行きこっち行きして走り回りました。「今だ」と思って手を放しても、1、2秒でユリユリしてしまい、子供はペダルから足を離してしまいます。中腰で走り回ったのでそろそろ腰が痛くなった頃、何かのはずみで5、6秒くらい自力で走ることが出来ました。「今、自分の力でこいでたの分かった。出来るじゃない!」と声を掛けると、自分でも今までと違う何かを感じたのか、少し恐怖心が薄らいだようでした。その後しばらく同じ練習を続けて、結局4回いい感じで走ることが出来ました。(つづく)

G.Wの収穫 (前編)

2008-05-07 22:32:28 | Weblog
 G.W後半戦、我が家のメインイベントは子供の自転車の練習でした。これは子供が望んだものではなく、「渋滞はヤ」、「懐が寂しい」といった親の都合、勝手によるもので、補助輪で乗ってもつまんないだろうくらいの気持ちで思いついた自転車の練習でした。先ず憲法記念日の5月3日、「近所で自転車の練習をした後、お使いをして帰ろう」と子供と二人して家を出ました。ところが補助輪が付いていた時と違って、両足をペダルに載せるとグラっとくる、あの最初のグラっでビビってしまい、ペダルをこぐことが出来ません。すぐ足をペダルから降ろして止まってしまいます。ギュンギュンこいでスピードに乗ればグラっとこないと説明しても、怖さの方が勝ってしまいダメでした。あげくは10分かそこらで「パパひとりでお使いに行って」と言い出す始末。自転車を押して無言の帰宅、そしてひとりでスーパーへお使いに出掛けました。お使いを終えて家へ戻る途中、自転車を押してやってくる子供とママの姿が目に入りました。どうやら早々の退散に、ママが「コーチを買って出よう」と思った模様です。ママの練習法は、両足で地面を蹴りながら前へ進み、左右のバランス感覚を身につけさせるものでした。ですが、怖さからでしょうか、このやり方でもぎこちなく歩くだけで、地面を力強く蹴って体重を自転車に預けることが出来ません。あまりのダメダメぶりに、途中でママにスイッチが入ってしまい、指導がヒートアップしてきました。しかし、相変わらずのダメダメに「ひょっとしてうんち(運動音痴の運痴)かも」と思い出したところで晩ごはんの時間になり、今日の練習は終了。「もっと強くこいで」とか「ハンドルをユリユリさせない」とか言われ続けてふて腐れている子供と、ビビって満足にペダルがこげない子供の姿に疲れがどっと出た親が、自転車を押しながら家路につきました。パパはG.Wに飲もうと大事にとっておいた日本酒の東長でヤケ酒でした。(つづく)