花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

果敢に戦う

2011-04-30 19:42:23 | Weblog
 今日の朝日新聞朝刊に編集委員・星浩さんのコラムが掲載されていました。福島第一原発の放射線の影響で計画的避難の対象となり、5月中には非難しなければならない飯舘村を歩いて、村民の声を拾ったコラムです。「冬に干して食べる凍み大根がおいしいよ。輪切りにしたのを、昔は『ばばべそ』と呼んでいた。おばあさんのヘソみたいだからね」と言う75歳のおばあさんを紹介しつつ、「山村ののどかな雰囲気が原発事故で吹き飛ばされた。」として、「何も悪いことをしていないのに、ひどい苦痛を強いられる。まさに不条理だ。」と、同情を寄せています。そして、菅総理に次のことを求めています。「いま、首相としてなすべきは、対策本部を次々に作ることでも、参与や顧問を乱発することでもない。被災者を押しつぶそうとしている不条理と向き合い、果敢に戦うことだ。」
 大きな問題を抱えて、それをどう解決してよいか分からない‘no idea’の時、対策を講じている振りをするため、あるいは策に窮した苦し紛れで、組織変更や人事発令を打ち出す例は、私たちの組織のトップにも一度ならず見られることです。‘no idea’でも簡単に打てる手には違いありませんが、そういったリーダーは早晩その地位を失い、「○○さんの人事はひどかったね」と後々言われることになります。しかしながら、首相が同じ轍を踏んでよい訳はありません。一日一日、多くの掛けがえのないものが失われているのです。総理の評価は在任期間の長さでなされるものでは、決してありません。菅総理には、保身のために身内を固めるのではなく、「果敢に戦う」姿勢を見せてもらいたいものです。

便乗

2011-04-23 10:11:27 | Weblog
 金曜日、「今週は禁酒した日が比較的多かったから、週末はワインでも飲んでみるか」と思い、会社の帰りにコンビニへ寄って安い赤ワインを買いました。家まで歩く間、ワインを買った口実を考えました。起:品薄で手に入りにくくなっているペットボトルの水があれば買っておこうと思ってコンビニへ入った、承:案の定、水の列だけがらんとしていて1本もなかった、転:手ぶらで店を出ると万引きに間違われるかもしれない、結:何か他に買うものはないかと見回したら、たまたまお手頃価格のワインがあったので買った。コンビニ袋をブラブラさせながら、こんな言い訳を考えたのですが、果たして、全く通ぜず、説得力ゼロでした。私も多少後ろめたく感じたので、ワインは半分だけ飲んで、残りは冷蔵庫にしまいました。

今年の花見は静かな花見2

2011-04-11 23:03:25 | 季節/自然
 昨日はポカポカ陽気の日曜日でした。都知事選の投票へ行く前に、子どもと植物園へ行きました。私たちはモンシロチョウが菜の花に産みつけた卵を観察するのが目的でしたが、桜の樹の下には花見目的の人たちがシートを広げていました。満開の桜をバックに子どもの写真を撮っていると、風に合わせてゆらゆらと桜の花びらが舞ってきました。花びらを追いかける子どもの背中や頭に幾片かが落ちかかります。その様子を見ながら、いつも通りに季節が巡ってきたことに、何となく安心感というか、ほっとするものを覚えました。桜が終わると次はツツジです。その頃もまた植物園に行ってみようと思います。

「斑に落ちし 我がこうべにも 降る桜」

今年の花見は静かな花見

2011-04-04 23:32:34 | 季節/自然
 近所に桜の名所があります。4月最初の日曜日、子どもとその桜並木を歩きました。桜は5~7分咲き、花見の人出は例年の3割程度だったでしょうか。東日本大震災以来、歌舞音曲、華美艶麗を慎む風潮があり、人出が少ないのはそのせいかと思われます。被災された方を思うと、はしゃいでいられない気持ちになるのは自然なことです。しかし、外出を避け、家でセンバツの決勝戦を見ているのでは電気を消費してしまいます。暖房をつけていればなおさら電気を消費します。それよりも、桜の咲いているところへ歩いて行き、しばし桜の花びらが風に揺れ、そして舞うさまを眺める方がエネルギー消費が抑えられます。我が家では、今年はせいぜい散歩に精を出そうかと思っています。家に居て電気を使うよりは、街を歩いて移ろいゆく自然を感じる方がましかなと思います。日中、外を歩けば、夜の寝付きも良いでしょうから、これまた電気を使わずに済みます。どんちゃん騒ぎはもってのほかですが、散歩の途中で軽く一杯ってのもありかなと思います。ともあれ、先ずは出来る範囲のこと、無理せず続けられること、そういったところから自分の生活を見直していきたいと思います。次の休みには、植物園に出掛けてみようかと考えています。もちろん、歩いて。