今日の朝日新聞朝刊をめくっていたら、サッカーW杯・ロシア大会のある記事につけられた「やっと 本気のメッシ」の見出しに目が留まりました。「やっと 本気」ということは、その前は本気じゃなかったのか。「メッシほどの大スターが、もっとも注目を集めるワールドカップで本気を出さないなんて・・・」といぶかしく思いながら記事を読みました。すると記事には、「メッシへのパスに執着しすぎた初戦、エースにパスが渡らず孤立した第2戦。3戦連続で布陣と先発を変えたサンパオリ監督はなお、『周囲のサポートがメッシには必要だ』」、と書いてあります。どうやら第1戦、2戦は、メッシが本気を出さなかったわけではなく、チームとしてメッシを生かし切れていなかったことのようです。それならば見出しは、「やっと メッシの本領」の方が合っているのではないかと思いました。
それからまた数ページめくると、今度はプロ野球の阪神-DeNA戦の記事に「陽川に胸キュン」と見出しがついていました。この見出しに続く記事は、「阪神打線が、うっぷんを晴らすように打ちまくった。立役者は陽川。前夜4打点の26歳が、この日も3本の二塁打を含む4安打3打点。福留も逆転3ランを放ち、『もらったチャンスで何とかしたかった』とうなずいた。連日大当たりの陽川に金本監督は『これぐらいの働きなら』と4番起用の可能性も口にした」、です。普通、「胸キュン」とは異性に心ときめく時に使います。記事を読んで、「金本監督が陽川選手に胸キュンするなんて、ちょっと使い方が違うんじゃないのかな。これは遊びすぎだ」と思いました。
さて、この日の朝日新聞1面にある「折々のことば」で紹介されていたのは、作家・柴崎友香さんのとあることば、「あれこれ言う人が手伝ってくれるわけでなし、言う通りにしてもさらに上を求められるだけでお駄賃くれるわけでなし、きりもない」、でした。鷲田清一さんによる解説は次の通りです。「『自分のやり方でいいやん』と続く。乾燥きざみ揚げを買ったらこれが『めちゃめちゃ便利』、ほんと助かると作家は言う。世の中、どれだけ手をかけたかで『愛情』を測りすぎ。暮らしを上手に回すにも『完璧以外』のやり方があると。手抜きできないものは人それぞれに異なる。」
「折々のことば」を踏まえた上で先の見出しに帰るとすれば、「細かいことをあれこれ言う人はきりもなし。新聞社で一番大事なことは読者の知る権利にちゃんと応えること。自分のやり方でジャーナリズムを貫けばいいやん」、とでもなるのでしょうか。一番大事なことをなおざりにしていなければ、メッシも陽川もご愛嬌としましょうか。
それからまた数ページめくると、今度はプロ野球の阪神-DeNA戦の記事に「陽川に胸キュン」と見出しがついていました。この見出しに続く記事は、「阪神打線が、うっぷんを晴らすように打ちまくった。立役者は陽川。前夜4打点の26歳が、この日も3本の二塁打を含む4安打3打点。福留も逆転3ランを放ち、『もらったチャンスで何とかしたかった』とうなずいた。連日大当たりの陽川に金本監督は『これぐらいの働きなら』と4番起用の可能性も口にした」、です。普通、「胸キュン」とは異性に心ときめく時に使います。記事を読んで、「金本監督が陽川選手に胸キュンするなんて、ちょっと使い方が違うんじゃないのかな。これは遊びすぎだ」と思いました。
さて、この日の朝日新聞1面にある「折々のことば」で紹介されていたのは、作家・柴崎友香さんのとあることば、「あれこれ言う人が手伝ってくれるわけでなし、言う通りにしてもさらに上を求められるだけでお駄賃くれるわけでなし、きりもない」、でした。鷲田清一さんによる解説は次の通りです。「『自分のやり方でいいやん』と続く。乾燥きざみ揚げを買ったらこれが『めちゃめちゃ便利』、ほんと助かると作家は言う。世の中、どれだけ手をかけたかで『愛情』を測りすぎ。暮らしを上手に回すにも『完璧以外』のやり方があると。手抜きできないものは人それぞれに異なる。」
「折々のことば」を踏まえた上で先の見出しに帰るとすれば、「細かいことをあれこれ言う人はきりもなし。新聞社で一番大事なことは読者の知る権利にちゃんと応えること。自分のやり方でジャーナリズムを貫けばいいやん」、とでもなるのでしょうか。一番大事なことをなおざりにしていなければ、メッシも陽川もご愛嬌としましょうか。