年老いた父母の様子を見に実家へ帰ろうとした矢先、母が骨折で入院してしまい、様子見どころではなく家事全般を引き受けることになりました。数日ではありましたが帰省中は、朝食、後片付け、洗濯、風呂掃除、昼食の準備、後片付け、買い物、洗濯物の片付け、夕食の準備、後片付け、明日の夕食のメニューを考え買い物の内容を整理、で一日が過ぎる繰り返しでした。
途中、老人の栄養を考えると、どんな料理が良いか妻に意見を求め、レシピを教えてもらいました。慣れない家事に追われる中、明日はこの料理を作ってみようと思うことは、ちょっとしたアクセントになり、前向きな気持ちが持てました。自発的に何かをやってみよう、新しい工夫を加えてみようとすることは、精神衛生上大切なことだと感じました。
日常生活で「明日はこんなことを」と考えることを小さな企図、略して小企図と呼ぶなら、小企図の有る無しで風景は変わってきそうです。デカルトが人間存在の根本を示した「コギト・エルゴ・スム=我思う、故に我あり」は、あまりにも有名な言葉です。深遠な思考とは程遠いですが、「コキト・エルゴ・スム=小企図、故に我あり」ってのを自分を支える言葉のひとつにするのもアリかなと思いました。
途中、老人の栄養を考えると、どんな料理が良いか妻に意見を求め
日常生活で「明日はこんなことを」と考えることを小さな企図、略