花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

懲らしめる?

2015-06-26 20:23:23 | Weblog
 今日の朝日新聞朝刊に出ていた記事です。自民党の若手議員による「文化芸術懇話会」の会合で、「マスコミを懲らしめるには広告料収入がなくなるのが一番。経団連に働きかけて欲しい」、「悪影響を与えている番組を発表し、そのスポンサーを列挙すればいい」など、政権に批判的なメディアに規制をかけるべきだとの意見が出たそうです。「懲らしめる」とはどういうことでしょうか。「政権に批判的なのはけしからん」ということでしょうが、考えの違うヤツは「悪」だ、懲罰を加えねばと思っているなら、信じられないくらいレベルの低い議員がいたものです。「私はあなたの意見には反対だ、だがあなたがそれを主張する権利は命をかけて守る」と言ったヴォルテール、すなわち民主主義を支える言論の自由を守る立場の完全なる否定です。自分の考えと近いか遠いか、あるいは自分の右側にいるか左側にいるかで善悪を判断していけば、一番右端にいる人から見ると、みんなを懲らしめなくてはならなくなります。経団連が「文化芸術懇話会」の声に耳を傾けることはないと思いますが、万が一耳を傾けるようなことがあれば、考えが違う相手の口を塞ごうとする人間が幅を利かすようになり、ある日気がつけば、経団連の中から懲らしめられる人が出ないとも限りません。

オーヘントッシャン、再飲

2015-06-23 23:36:15 | Weblog
 ある週末、オーヘントッシャンを再飲しました。初めて飲んだ時、片栗粉感のあったシングルモルト・ウィスキーです。片栗粉感がまだ記憶に新しかったので、心の準備は万端でしたが、意外や意外、当然あると思っていた片栗粉感はなく、癖のない、すっきりとした上品な味わいだけが口の中に広がりました。キツネにつままれたような気持ちになりながら、もう一口飲んでみても、水を加えて水割りにして飲んでみても、グラスを変えてみても、最初に感じた片栗粉感は再現しませんでした。「あれは何だったのだろう」と訝しく思うものの、肝心要は飲むことなので、次なる一杯を注ぎました。前の印象を消し去って、改めて味わってみると、「この味はバニラアイスに合うかも」と思いました。しばらく経ったある日、ハーゲンダッツのバニラアイスにオーヘントッシャンを少しかけて食べてみました。すると、思った通りの美味しさでした。

オーヘントッシャン

2015-06-10 21:53:02 | Weblog
 「オーヘントッシャン」、この聞きなれない響きはスコッチ・ウィスキーの名前です。前から変な名前のウィスキーだけど、さて味はどんなだろうと気になっていました。某日、酒屋で見つけて買い、先日、口を切って飲んでみました。ストレートで一口、口に含むと片栗粉のような味、あるいは感覚がしました。飲む前は、グレンリベットのような味ではないかと勝手に想像していたので、余計にこの片栗粉感が以外に思われました。日本酒を飲んでいて、「これはまさしく米の汁だ」と感じる時がありますが、「オーヘントッシャン」の味は麦の味かもしれないと思いました。「麦は泣き、麦は咲き、酒へ育っていく」、こんな歌が聞こえてきそうでした。