花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

目測を誤る

2008-07-26 21:31:01 | Weblog
 お酒を飲み出してある程度痛い思いをすれば、自分の適量というか、どのあたりまでなら大丈夫かが分かってきます。でも、つい調子にのった時とか、体調の変化に気がつかない時、寄る年波が分かっていない時など、しばしば痛い思いをします。また、一軒目では何の予兆も見られなかったのに、二軒目で急に酔いが廻ってくることもあります。野球の守備で目測を誤り大きなミスとなることがありますが、お酒を飲む際にも目測を誤れば、翌日自責の念に駆られることになります。とかく自己責任が問われるこのご時世、目測を誤らないようにしたいのは山々ですが、さりながら「山々ですが」といった時点でおのれの弱さが露呈しています。

夏に負けない人たち

2008-07-25 21:40:57 | 季節/自然
 ニュースで埼玉県の熊谷が登場するようになると、「今年も猛暑か」という気になりますが、やはりニュースで熊谷が出だしたあたりから暑くなってきて、このところは連日の真夏日でうんざりです。しかし、そんな暑さに負けずに頑張って働いている人たちを目にします。クロネコやSAGAWAの人たちです。出勤途中などに、台車で、あるいはリアカーみたいなのが取り付けられた自転車で、はたまた手に抱えて、荷物を運んでいる姿を見ると、この暑さの中でご苦労さまだと感心してしまいます。また、エネルギーのお裾分けをもらったような感じがして、こちらも「暑さに負けるな」みたいな気分になります。ほんの一瞬ですが。
 ところで話は変な方向にそれますが、SAGAWAの人のシャツを着ていれば、盛り場を歩いても、セールスや客引きの人に声を掛けられず済みそう・・・かな。

難民を救うコミュニティ

2008-07-14 21:11:04 | Weblog
 7/12(土)付け朝日新聞朝刊に、異なる世代や地域の人たちが社会の支え合いをそれぞれどう捉えているかを探ったアンケートの結果が載っていました。このアンケートの対象となった異なる世代や地域とは次の3つです。①船橋市の公団に住む70歳以上、②浦安市の新浦安駅周辺に住む40~50歳台、③千葉市の西千葉駅周辺に住む20~30歳台。朝日新聞と共同でアンケートを行った千葉大の広井良典教授による総括では、中年層(新浦安)や若年層(西千葉)で「負担増でも受益増を」の志向が強く、生まれた時点で共通のスタートラインに立てない(親の格差が子供に影響)と考えるのは全世代に共通し、また同じく全ての年齢層で「成長より安全・安心」を求めているとの結果となったそうです。総括の最後では、コミュニティについて触れてあります。「現代における貧困は、絶対的な窮乏というよりは、むしろコミュニティからの疎外あるいは排除として立ち現れることが多い」と述べる広井教授の指摘は、貧困の象徴的存在がネットカフェ「難民」と呼ばれていることからもうなずけます。しかし、貧困者を救うコミュニティをどう構築するかとなると、今さら武者小路先生の新しき村でもないと思うので、にわかには妙案が浮かびそうにありません。同じ日の朝日新聞3面には、「生活保護の村」と呼ばれるNPOによる宿泊施設に関する記事が載っていますが、これとてコミュニティとは程遠いもので、当座のしのぎにはなってもそれ頼みで万事OKとはいかないでしょう。それよりも、そのうち、貧困に関する報道が国民の間での問題の共有や解決への意欲の高まりとはならずに、一種の慣れになって無力感が拡がってしまわないか心配です。貧困者イコール廉価な労働力の図式を切り崩すためには、経済的成長が有効な処方箋ではないことは、広井氏の次の言葉 - 『日本を含む現在の先進諸国は、ある種の構造的な「生産過剰」に陥っており、雇用に関する「いす取りゲーム」とも呼ぶべき状況が生じていることです。(中略)限られたいすの取り合いとなり、現在の日本がそうであるように、一方での過労と他方での失業が同時に生じてしまう』 - からも分かっているのですが、ではどうすれば良いかが・・・。

読むべき本

2008-07-01 23:39:42 | Book
 昨日、朝日新聞の夕刊をめくっていたら、ある記事に目が止まりました。正確にはある写真です。仕事場を紹介する記事で、社会学者の上野千鶴子さんの研究室が紹介してありました。記事には上野さんの書棚の写真が添えられており、書棚の目立つ位置に見たことのある本が立てかけられていました。私が今、通勤中に少しずつ読み進めている本だったので、目が止まったのでした。その本とは、富永健一さんの「思想としての社会学」(新曜社刊)です。まだ、1/4くらいしか読んでいませんが、社会学の歩みを近代化とは何かを問いかけてきた歩みであると捉えている本です。社会学の巨人たちの著作を読み込み抜いた著者の学識の深さと、富永さんの借り物ではない自分の言葉で紡ぎ出す巨人たちの近代化との格闘ぶりが、既にしっかりと伝わってきています。上野千鶴子さんのことは、新聞や雑誌で名前は見掛けますが、実際にはどういう方か全然知りません。でも、本棚に「思想としての社会学」があるところを見ると、読むべき本を知っている人だなぁと思いました。