花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

suspended

2007-04-28 23:40:40 | Weblog
 司馬遼太郎の「街道をゆく」を気取って、大江戸線の上野御徒町駅から春日駅まで春日通り沿いに歩こうと思い出掛けた。上野御徒町駅から地上に出て繁華な通りを少し歩くと千代田線の湯島駅。そこを過ぎたあたりから坂道になり、湯島天神は坂道の途中にある。この坂道は切通坂といって、かつて朝日新聞社に勤めていた石川啄木が夜勤の帰りに歩いていたと案内板に書いてあった。「街道をゆく」の「本郷界隈」の巻によると、湯島天神は江戸城の鬼門(北東)にあたり風水的な目的をもって太田道灌が再興したもののようである。鬼門の鎮めであっても、今では恋みくじが置いてあり、何やら可愛らしい。湯島天神からさらに坂を上ると、行く手右側に三菱財閥の創始者・岩崎家の旧宅跡がある。今は合同庁舎になっているようだ。坂を上りきったあたりに春日の局の菩提寺、麟祥院がある。「街道をゆく 本郷界隈」にあるとおり、春日の局の墓にはのぞき穴を意味する穴があった。これは、「死して後も天下の政道を見守り之を直していかれるよう黄泉から見通せる墓を作って欲しい」との遺言に基づくものであると、司馬遼太郎は書いている。麟祥院を出たところでにわかに雨が降り出した。空を見上げると、いかにも雷雨をもたらしそうな雲行きだったので、すぐさまタクシーを拾った。タクシーに乗って1分経つか経たないうちに雨脚は激しくなり、稲光もしだした。「本郷もかねやすまでは江戸のうち」と詠まれた「かねやす」にシャッターが降りているの見ながら、本郷三丁目の交差点を過ぎると、春日通りは下り坂になり、白山通りを横切り区役所のある富坂下に着く。本当はここまで歩くはずだったのにと思いながら、家に帰った。家に着いて、秋田の日本酒「刈穂」を飲みながら、地図でおさらいをした。

第二走

2007-04-23 22:12:04 | Weblog
 風の強い生暖かい日曜日、東京の区長及び区議選の投票後、皇居へ行って一周走ってきました。皇居を走るのは、14日の土曜日に続いて2度目です。実は前回走った後2、3日して、膝が痛くなりました。やっぱり、急に運動を始めちゃいかんなぁと思っていましたが、でも、だいぶ痛みが和らいできたので走りに行きました。鍛えれば走っても痛くならない膝になる、という考えもありました。歳を考えなきゃとか、無理してもっと痛くなったらどうするとか、思わない訳ではありませんが、鍛えれば身体は強くなるとの単純な思いこみが染みついているので、仕方がありません。痛さを気にしながら慎重に走ったにも関わらず、皇居一周に要した時間は初回より1分40秒短いものでした。膝が痛くなかったらもっと早く走れたと思いつつ、あるいは、今度は目標タイムを設定してみようかなどと色気が出てきましたが、でも、そもそも走り始めたのは、適度な運動で尿酸値を下げるのが目的です。何かあることをやっている間に、当初の目的からだんだんやることの意味がそれていくのは、身の回りでままあることだよなぁと思い、これもその一例かと可笑しくなりました。けれど、それも人間の性でしょうか。今朝、やはり痛みのぶり返した膝に、痛みのでない膝になるまで走って鍛えてやろうと思っているような次第です。話は変わりますが、皇居の周りは花が多く、走っていて気持ちがいいです。昨日は、ピンク、赤、白のツツジ、それとレンゲ草がきれいでした。

無駄な抵抗

2007-04-17 20:00:26 | Weblog
 このところずっと迷っていることがある。欲しい本があるのだけれど、ちょい値が張るので、どうしようか迷っている。迷いだしたのはそんな前じゃないが、密度濃く迷っているので、迷いの深さとしては相当深いものがある。でも、この迷いは無駄な迷いと言っていいのかもしれない。どんなに迷っても、結局その本を買ってしまうのは明らかだから。つまり、「ちょっと高いなぁ」と思っている本の値段を自分に納得させることが、この迷いの本質なのだ。これまでの自分からして、一旦ある本が欲しいとなったらもう矢も楯もたまらず欲しくなる。これまた、これまでの自分からすると、どんなに欲しかった本でも、読み終わった後、頭にしっかりと内容が残ることは殆どない。読んだという事実が残るだけだ。それでも、自分の中にはなにがしかの満足感は残る。変なたとえだが、Hな人がどうしてもたまらず風俗に行くようなものかもしれない。ただ、風俗と違う点は病気をもらう心配がないことだろうか。無駄とは思いつつ、もう少し迷ってみよう。

新しい試み

2007-04-14 23:18:50 | Weblog
 来月あたり健康診断があるはずなので、尿酸値を下げるための新しい作戦を立てました。アメリカンチェリー作戦、アルコール総量削減作戦に続いて、今度はジョギング作戦です。やはり、健やかな身体になるには適度な運動が必要だろうとの考えからです。「あるある」チックなアメリカンチェリーや、ビールを飲んでも総アルコール量を減らせばいいだろうという詭弁はやめて、次の健康診断には正攻法で挑もうじゃないかと思ったからです。「流した汗は嘘はつかない」と信じているのです。
 さて、ジョギング・オペレーションの初日として、今日、皇居を一周してきました。ジャージとTシャツに着替えて家を出て、地下鉄に乗って大手町で降り、大手門から走り始めました。ソメイヨシノから葉桜、あるいは八重桜に変わっている歩道を息が切れないくらいのペースでゆっくりと走りました。おにいちゃんやおねえちゃん、おばちゃんやおじちゃんにどんどん抜かれてもペースは変えません。激しい運動は細胞が壊れてプリン体がどんどん出てきてしまいます。
 最近のipod shuffleはクリップ様の形状で身体のどこにでも付けられるので、Tシャツにプチッと付けて音楽を聴きながら走るのもいいなぁとか、でも「2つもipodは要らないでしょ」と言われちゃうかなぁ、と思いながら、また、ヒマラヤへ行くクライマーのトレーニング法にLDS(Long Distance Slow)というのがあり、これは長い距離をゆくっり走ると毛細血管が発達するので、凍傷になりにくい肉体を作ることを目的としたものですが、皇居一周ならMiddle Distance Slowになるのだろうか、などと他愛もないことを考えながら走りました。皇居を走ったのは初めて、と言うよりも長い距離を走るのは学校の体育の持久走以来、それもせいぜい2キロくらいのものなので、5キロも続けて走るなんて未知の世界でしたが、千鳥が淵あたりまでは「意外とチョロイじゃん」と思いながら走ったものの、桜田門から大手門までが遠く感じられました。パレスホテルが近くに見えても、最後の数分が実際の時間以上に長く感じられました。それでも、歩くことなく走り通しで大手門に到着。
 ジョギング作戦が、過去2回の試みと比べて、どんな結果となるやら。発症している方からすると不謹慎だと思われるでしょうが、健康診断が楽しみです。

心理作戦?

2007-04-11 22:29:37 | Weblog
 パスモの売れ行きが予想以上に好調で、生産が追いつかず販売制限に入ることが、夕刊に出ていました。私も、3月のパスモ発売開始時にパスネットから切替えましたが、パスモについて気になっていることがあります。改札でパスモをかざした時、チャージ金額の残金が1000円以上の場合は残高表示の画面のバックが青で、1000円未満なら黄色になります。パスネットを使っている時は、残高がギリギリ少なくなるまで新しいカードは買いませんでしたが、パスモでは残高の窓が黄色になると何だかチャージしなきゃならないような気になってしまいます。「黄色は注意」が、深層心理に刷り込まれているからかもしれません。もし、みんなが早め早めにチャージすれば、数日の違いでも枚数が枚数なので結構利子が稼げるのではないでしょうか。これって、親切表示を装ったパスモ協議会の心理作戦かも。それとも、広告会社の入れ知恵?