花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

北京五輪終わる

2008-08-24 23:53:33 | 季節/自然
 午前中は北京五輪の男子マラソンを見て、午後は子供とプールへ行きました。プールの行き帰り、いくつかの街路樹の根元で何匹かの蝉の死骸が八月としてはやや冷たい雨に打たれていました。
 「蝉落ちて 五輪は終わり 秋は来る」

北京五輪 その3

2008-08-23 23:36:14 | Sports
☆星野ジャパンの敗戦について思ったこと
 北京五輪の野球は、日本がアメリカとの3位決定戦に敗れ4位となりました。金メダルを期待していただけにがっかりですが、予選からの戦いぶりからすると「やはり」といった感じがしないわけでもありません。敗因はいろいろあるでしょうが、私には今回の結果につながっていると思われるある言葉が頭を離れません。それは、日本の代表選手が発表された後、それまでのシーズンで散々打ち込まれていたジャイアンツの上原投手が選ばれたことについて、星野監督が「悪いところは分かっている、五輪までには立ち直らせてみせる」と言ったことです。確かに、五輪の予選では上原投手はいいピッチングをみせました。その意味では星野監督は嘘は言っていません。でも、本人も努力しおそらくコーチも復活させようとあれこれ手を打っていたと思いますが、それでも出ては打たれる上原投手を簡単に「立ち直らせてみせる」と言ったその言葉に、私は星野監督の過信を濃厚に感じました。もし実際その発言に過信があったとすると、それは五輪での選手起用や作戦にも現れるはずです。そして、短期決戦の国際舞台では致命傷となって現れることでしょう。仮に星野監督に過信があったとして、その過信の源を探れば、昨年のアジア予選の激烈な戦いを制したことに端を発しているのではないかと思います。成功体験から生まれた過信をひきずる日本と敗戦を踏まえて打倒日本を期す韓国。金メダルとメダルなしの差はそこにあったように思えてなりません。

北京五輪 その2

2008-08-18 20:46:57 | Sports
☆北京五輪を見ていて思ったこと
 ・女子レスリング55㎏級の吉田沙保里選手は金メダルを獲ったそのすぐ後に、もう「ロンドンで三連覇を目指す」と言っていましたが、よっぽどレスリングが好きなんだなと思いました。しばらく休みたいなんて思わないのでしょう。吉田選手の才能がレスリングのそれであって、ソフトボールのそれではなくて本当に良かったです。
 ・一日中テレビではオリンピックの競技が流れ、新聞でも一面、スポーツ面、社会面とオリンピック関連の記事。あまりにも情報が多すぎると、かえって個々の印象は薄れるような気がします。ヤワラちゃんの銅が随分前のことのように感じられます。
 ・柔道男子の100㎏超級で金メダルを獲った石井慧選手のインタビューを見ていて、「この人は変人かも」と思いましたが、果たして翌日の新聞をみるとやっぱりちょっと変わった人のようです。女子200メートル背泳ぎで銅メダルの中村礼子選手のインタビューでは、まじめさがにじみ出ていましたが、やはり新聞の記事を読むと「礼子は素直でまじめ」とのコーチの言葉が出ていました。オリンピックの舞台って結構人柄が出るもんだと思いました。
 ・野球の韓国戦、星野監督の投手交代は後手に廻ったと思いました。藤川も上原もいるのに。でも、ひょっとするとキューバに負けた時点で、星野監督は「2位でも3位でも一緒、どうせ準決勝は2位対3位なんだから」、そして「準決勝の相手は韓国」と思ったのかもしれません。もしそうなら、藤川や上原を韓国に見せるのはよそうと考えたとしても、それはうなずけます。でも、もうこれ以上負けられませんよ。

北京五輪

2008-08-13 00:32:58 | Sports
☆北京五輪を見ていて思ったこと
 ・水泳のスタート前、ゴーグルを直している時なぜか口を開けて直している選手が多い
 ・ヤワラちゃんの五大会連続メダルは凄いが、育ち盛りの16歳からの17年間、同一階級(体重が変わらない)というのも凄い
 ・村上春樹さんのシドニー五輪観戦記(「シドニー! ワラビー熱血篇」)に、銅メダルを取った人に興奮している人が多いと書かれていましたが、柔道を見ていてこれは結構言えてると思いました
 ・CXの五輪番組で平井理央アナと相武紗季さんが並んで出ていましたが、平井アナがすっかり霞んでいました。旬のトップ・アイドルの力をまざまざと感じました

☆オヤジギャグ
 星野ジャパン、目指せ金メダルビッシュ!

政治の自殺を防ごう

2008-08-07 21:22:34 | Weblog
 今日の朝日新聞朝刊に、評論家・宮崎哲弥さんの福田改造内閣に対する意見が掲載されていました。宮崎さんは「総選挙対応内閣であることは明らか」として、次の点をその理由にあげています。歳出削減を目指した小泉・竹中路線の継承者を外し、有権者、特に地方の有権者を意識した財政出動に舵を切れるように路線変更した、また郵政票を目当てに郵政民営化に反対した人たちを復権させたと受け取れる人事をした、などがその理由です。宮崎さんは、有権者の自民党離れを防ぐために、増税論議はしばらく封印されるだろうとか、基礎的財政収支の黒字化の目標年度の先送り(要は選挙まで票につながるお金は使いますよということ)が、この路線変更によってもたらされるとも見ています。
 今週月曜、同じく朝日新聞朝刊に、哲学者・鷲田清一さんと政治学者・苅部直さんの対談が載っていました。その中で苅部さんは次のような発言をしています。「異なる価値や利益を追求する者どうしが、どうやって共存するか。それが政治の役割だとするなら、当然、討論や調整に時間がかかることになる。その手間を省き、とにかく「民意」に沿ったように見える決定を、手あたり次第に行うのは政治の自殺でしょう。世論調査の結果に合わせて政策を打ち出し、人気を得る方法もたしかに民主的ではある。でも、そこで前提とされる「民意」が、本当に人々が思っている内容なのか。全体の利益と重なるのか。その検討が飛ばされてしまう。」 この苅部さんの言葉は、性急に結論を出すことに走る愚を、そして内閣支持率を上げること、選挙で票を獲得することをのみ目的として、施策を打ち上げることの愚を指摘しています。
 福田内閣の政策が私たちや私たちの子供らのことを本当に考えているのか、それとも票を得るためのご都合次第のまき餌なのか、これからきちんとウォッチしていかなければならないと思います。それから、これは私の思い過ごしかもしれませんか、仮に選挙での勝利を目的とした内閣であるかのように見えたとして、その実、選挙さえをも政争のタネにしてはいないか、党勢回復をうたう振りをしながら、選挙を隠れ蓑にしたその裏でポストを手にしようなどと考えている御仁がいないかに目を配ったほうが良いかもしれません。私たちの生活を、そんな思惑で左右させないために。