森友学園問題に関する佐川・元財務省理財局長への国会証人喚問が終りました。肝心なことは全て証言拒否。刑事訴追を受けるおそれがあるというのが拒否の理由でした。警察での取り調べでは、自分に都合の悪いことはしゃべらなくても良いとする、黙秘権が認められていますが、証言を拒否するのは都合が悪い、つまり人に言えないようことをしたからだろうと思います。刑事訴追のおそれありと言ってる訳ですし。街行く人100人に森友学園疑惑は解明されたかどうかと尋ねた結果を、29日の朝、テレビ朝日のニュース番組で紹介していました。「解明された」9名に対して「解明されていない」は91名。大多数の国民にとって疑惑は晴れていないと言えます。一方、「真相は解明された。もう終わりだ」と官邸幹部が語ったことが新聞に書いてありました。一般的に裁判ではグレーは無罪です。証人喚問で違法行為が立証できなかったから「白」だと、先の官邸幹部は言いたいのでしょう。しかし、国会議員は国民の代表です。裁判のルールに従えば良いというものでもないと思います。国民の多くが感じている疑念に応える責任があるのではないでしょうか。「黒」と証明出来なければ「白」と簡単に済ませて欲しくはありません。真相究明の責を果たしてもらいたいと思います。
先週金曜日に降った雨が寒の戻りを呼び込んだのか、翌土曜日は好天だったものの冷たい空気が流れ込んで来ました。この日は東京との境に近い山梨の山に登りました。麓には寒桜が咲いていて、本格的な春の訪れがすぐそこまで来ているのが感じられました。頂上への最後の登りのあたりにはシュンランがそこここに咲いていました。葉も茎も花も濡れているかのような瑞々しさで、そこへ陽光が降り注ぐさまは、一際春の興趣を誘うものでした。四囲の山に目を向けると、ひと月前あたりはオレンジ色だったスギの木は、あらかた花粉を吐き出してしまったのか、やさしい緑色のたたずまいでした。三寒四温、まだまだ季節の進み具合に一進一退はあると思いますが、山を歩きながら気持ちはすっかり春モード。下山後、駅前の食堂では熱燗よりは笹一の冷酒が進みました。家へ帰ると、東京の桜の開花を伝えるニュースが流れていました。平年より9日早いそうです。
昨晩、テレビの天気予報を見ていたら、「明日は真冬並みの寒さになります」と言っていました。「そうかぁ、寒くなるのか。大変だな」と一瞬思ったものの、考えてみると真冬並みということは、真冬だったら普通の寒さって訳で、「じゃあ、別に大変でもないか」と思い直しました。まあ、気の持ちようなのでしょうか。「3月7日は真冬並みの寒さだったが、特に変わった一日ではなかった」とでも日記に書きそうな感じでした。ただ、この寒さに鍋物が食べたくなった妻が晩ごはんにスンドゥブを作ったので、成り行き上、もちろん自分の中だけの成り行きですが、「お酒によって味が一層引き立つ料理ってものがあるんだよな」などとブツブツ言いながらキャンティを飲むこととなり、ダブルで身体が温まり、真冬並みの寒さもまんざらではありませんでした。