花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

春二景

2006-03-26 21:32:10 | 季節/自然
 昨日、出掛けた先で土筆を見付けた。思わず近づいて間近に見ていると、足元に他にもたくさん土筆が顔を出していた。踏みつけないように気をつけながら、しばらく見ていた。しゃがんだ背中に日差しが暖かった。
 今日、近くの公園へ行った。子供が乗ったブランコを押していると、公園の桜の樹から花びらではなく、時々花がそのまま降ってくるのに気が付いた。椿ではあるまいにと思いながら、樹の下へ行って見上げてみると、雀が桜の花をつついて、それから花のつけねを食い千切って下に落としているではないか。上から降ってくる桜をいくつか手のひらで受けとめて家へ持って帰り、ガラスの鉢に水を入れてそこへ浮かべてみた。もし、菊姫のような豊潤濃厚な日本酒があれば、抹茶茶碗に注いでそこへ氷をひとつふたつ浮かべて、日曜の午後、テーブルの上の桜を見ながら花見酒と洒落込むところだが、生憎菊姫はおろか日本酒すらなかったので、代わりに黒糖焼酎をちびちび飲りながら、雀からの贈り物を愛でた。

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