花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

KAT-TUN

2006-03-28 19:18:12 | Weblog
 KAT-TUN(カトゥーン)というアイドルグループが今人気だが、これをKAT(カト)-TUN(チャン)と読んだ人がいた。

春二景

2006-03-26 21:32:10 | 季節/自然
 昨日、出掛けた先で土筆を見付けた。思わず近づいて間近に見ていると、足元に他にもたくさん土筆が顔を出していた。踏みつけないように気をつけながら、しばらく見ていた。しゃがんだ背中に日差しが暖かった。
 今日、近くの公園へ行った。子供が乗ったブランコを押していると、公園の桜の樹から花びらではなく、時々花がそのまま降ってくるのに気が付いた。椿ではあるまいにと思いながら、樹の下へ行って見上げてみると、雀が桜の花をつついて、それから花のつけねを食い千切って下に落としているではないか。上から降ってくる桜をいくつか手のひらで受けとめて家へ持って帰り、ガラスの鉢に水を入れてそこへ浮かべてみた。もし、菊姫のような豊潤濃厚な日本酒があれば、抹茶茶碗に注いでそこへ氷をひとつふたつ浮かべて、日曜の午後、テーブルの上の桜を見ながら花見酒と洒落込むところだが、生憎菊姫はおろか日本酒すらなかったので、代わりに黒糖焼酎をちびちび飲りながら、雀からの贈り物を愛でた。

球春

2006-03-25 08:34:32 | Sports
 日本がWBCの初代王者につき、甲子園では選抜大会が開催中。今日からは、いよいよパ・リーグが開幕する。これから、球春真っ盛りを迎える。

 かつて「阪神ファンが一番幸せだ」理論を唱えたことがある。そのこころは次の通りである。プロ野球ファンにとって一番楽しいことは、シーズン前にペナントの行方をあれこれ考えることである、と仮定する。80年代後半から90年代にかけての阪神は、ゴールデン・ウィークが終わる頃にはペナントから見放されるので、以降たっぷりと来期の予想にふけることが出来たからだ。当時で言えば、藪の「打たれ出したら止まらない病」が治り、仲田幸司のメンタル面が強くなれば、二人で30勝はするだろうとか、「ライバルはカンセコ(大リーグのホームランバッター)」と言う金子がビッグマウスに違わない活躍をするかもとか、萩原、平尾がそろそろプロの水にも慣れて暴れ出すだろうとか、要は「たられば」ペナント予想をすることで、ワクワクしていたものである。そうなると、例年、ゴールデンウィーク頃には来シーズンの予想に入れる阪神ファンは、ワクワク出来る期間が全球団のファンの中で一番長いことになる。よって、「阪神ファンは一番幸せだ」という理論が成立する。
 ところが、21世紀に入り様子が違ってきた。日々ドキドキしながら夜のスポーツニュースや朝刊のスポーツ欄を見なければならない。ゆっくり、来期の戦力構想を練るどころではなく、目の前の勝敗の行方、そしてライバル球団の結果が気になる。
 でも、「あの頃は良かったなぁ」とは思わない。強くなればなったで嬉しいものである。結局、ファンというものは自分勝手なものだ。

春の嵐が過ぎた後

2006-03-18 23:02:52 | 季節/自然
 低気圧が抜けて二日間続いた強風が収まり、暖かさだけが残った土曜日、近所の植物園へ行った。梅の花が見事で、桜の蕾は膨らみ、園内の池の縁では亀たちがひなたぼっこをしていた。襟元に風を感じても、もう首をすくめることはない。

 「梅さかり 桜はつぼみ 酒菊水」

沖で待つ

2006-03-12 21:58:25 | Book
 絲山秋子の芥川賞受賞作「沖で待つ」を読んだ。展開はあるけど描写のない小説だと思った。たまたま同じ年に会社に入って、同じ土地に配属になったくらいで、何故主人公と太っちゃんはお互いの部屋の鍵を交換して、死んだ後の始末を頼む程信用しあえるのか、が分からない。太っちゃんと奥さんの珠恵さんの夫婦愛の深さが、実感をもって伝わってこない。行間に埋もれているものが多くて、想像を働かせる余地が大きい。その意味では、俳句のような小説と言ってもよいかもしれない。