花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

オンライン帰省

2020-04-23 21:50:03 | Weblog
 本日の朝日新聞朝刊1面に『首相「GWオンライン帰省を」』の見出しがありました。本文によると、安倍首相が人と人との接触を8割減らすよう求め、大型連休中の帰省に代わってビデオ通話を使った「オンライン帰省」とするなど、行動の見直しを訴えた、とあります。

 接触の8割減に向けてみんなが行動を考えることは当然ですが、この記事を読んで「オンライン帰省」の言葉自体にどこか違和感を覚えました。オンライン「何々」と言う場合、情報通信システムを使って「何々」をすることを指しているのが普通です。オンライン「決済」と言えば、実際に「決済」をしています。オンライン「診療」やオンライン「授業」でも、相対に近い形で「診療」や「授業」が行われています。最近流行のオンライン「飲み会」にしても、ちゃんと複数人でお酒を飲んでいます。要するに、距離が離れている、いないに関係なく、「何々」にあたる部分は変わらない訳です。

 ところが、オンライン「帰省」はどうでしょうか。そもそも「帰省」とは、故郷から遠く離れたところにいる人間が親元に帰ることなので、オンラインで、つまり距離が離れたままで出来るはずがありません。オンラインで出来ることは、せいぜいWebカメラを使って帰省した気分を味わうくらいでしょう。そうであるなら、「オンライン帰省」よりも「バーチャル帰省」の方が言葉としてはしっくりきます。細かいことが気になる杉下右京さんのご意見は如何でしょうか。

手を上げたら10万円

2020-04-19 17:17:13 | Weblog
(※朝日新聞朝刊連載「折々のことば」風に)

 「誰でも人は殺せるの。が、犯人にはなれないの。」

 取り調べ中の熊田刑事は容疑者に向かってこう言う。殺人者が犯人になるためには警察による所定の手続きが必要だと。「俺たちが・・・有罪を立証してからペッタンコ、判子押して初めて犯人になれるんだよ。」さて、コロナ被害に対する経済支援策について麻生財務相が、「手を上げた方に1人10万円」と述べたそうだ(4/18付・朝日新聞朝刊)。この方、前があるだけに、「俺たちがペッタンコ、判子押して初めてもらえんだよ」てな気持ちだったら、「税金取るときは有無を言わせず勝手に天引きするくせに」と、ちょっと癪に障らないでもない。

つかこうへい著「新熱海殺人事件」(白水社刊)から。

在宅勤務デビュー

2020-04-03 21:13:26 | Weblog
 数日前から出来るだけ在宅で勤務するようにとの会社のお達しが出ていたので、本日、試しに自宅で仕事をしてみました。今はIT技術が進んでいるので、パソコンに向かっている限り、会社と自宅の差はありません。また、電話連絡はそもそも携帯が主で、この点でも業務連絡の面ではどこに居るかはさしたる問題となりません。以下は、一日在宅勤務をした雑感です。別にどってことはないですが。

・通勤時間は貴重な読書タイムと再認識しました。

・さぼっていると思われたくないので、メールの返信がいつもより早くなる。

・音楽を聴きながらでも他人の迷惑にならないのは良い。今日はグレン・グールド演奏のバッハ「イタリア協奏曲」ほかを聴きました。人の話し声がない分、集中出来て良いかも。

・G.W明けに会社を辞める、夏休み明けに子どもが自殺すると聞きますが、コロナ終息後にそんなことが起こらなければ良いがと思いました。

・みんなが在宅勤務になれば連絡はメール中心になります。宛先から意図的に誰かを外す村八分的ないじめがあるかも、と怖くなりました。

・一方、同じ部署の人間からメールをもらった時、今までは「口で言えばいいじゃん」と思っていたのが、今日は何だか「つながってる感」があって、相手の姿が見えないことでかえってみんな仕事してるなぁと感じられました。

 ともあれ、新聞、テレビの伝えるところによると世の中、コロナウィルスによる影響は深刻度を増すばかり。一日も早い終息を願うものの、マスク、手洗い、うがいしか出来ない自分をもどかしく思います。