花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

不誠実な政治家

2007-05-29 21:40:58 | Weblog
 「不徳の致すところで申し訳ない。ご迷惑をおかけしておわび申し上げます。あとはよろしく。」 今朝の朝日新聞によると、自殺した大臣が国民に宛てた遺書には、そういった趣旨のことが書いてあったそうだ。「不徳の致すところ」って何なんだろう。「あとはよろしく」って何をよろしくと言ってるのだろう。そんな言い方ってあるのか。そもそも政治は徳でやるもんじゃない。自分が判断して、自分の意志でやる行為に他ならない。行為の主体は本人自身だ。ナントカ還元水問題や談合疑惑が本当にやましいものだったら、その時は徳がなかったと話をすり替えるのではなく、責任を明らかにするべきだった。それから、「あとはよろしく」なんて、「死人に口なし」、「死者に鞭打つようなことはするなよ」と言ってるみたいだ。臭いものに蓋をしてサヨウナラじゃ、無責任も甚だしい。疑いに対する説明責任を放棄しただけじゃなくて、仮に黒だとしたら、悪いことをしたら責任はこう取るもんだという、責任の取り方を国民に示す機会も放棄したことになる。政治を職業とする人間のやることじゃない。ただ単に権力に惑溺してただけだろう。実に情けなく思ったニュースだった。

久闊を除す

2007-05-14 21:49:36 | Weblog
 シンガポールでの海外勤務から日本へ戻り、一年かそこらで今度はタイに赴任することになった友人と飲みました。彼とはこれまでもたまに飲んでいた訳ではなく、前回彼と飲んだのは遡ること二十数年前、夏に渋谷のカチカチ山という居酒屋でサントリーオールドを飲みながら始発電車までねばったの以来です。
 低気圧が西から東へ日本を横断して、ちょうど東京で雨が降り出した先週の夜、その友人と神田で飲みました。古い友人と飲むときはたいていそうですが、ポーズボタンを押していたDVDをOFFにしたかの如く、時の隔たりを感じることなく、いきなり昔ながらの調子で話すことが出来ます。少なくとも私は。
 これが、しばらくぶりに会った仕事関係の相手だとそうはいきません。時候の挨拶や当たり障りのない世間話で、お互いにほぐしにかからなければなりません。さしずめ今なら、「辻ちゃんと太陽くんのカップルはどうだろうか」みたいな話でほぐしていくのでしょう。
 この夜は、「辻ちゃん」の話が必要となる様子もなく、生ビールのジョッキがどんどん並んでいきました。思うに、昔の仲間と飲むときの心地よさは、昔よく聞いた音楽を聞き返したときの心地よさと相通ずるものがあるようです。例えば、The Beatlesのナンバーを久しぶりに聞いたときのようなリラックス感が、この夜の私にはありました。ただ、「私とBeatles」と「私と友人」で違うのは、「私とBeatles」の主体と客体の関係は固定ですが、「私と友人」では双方「主」であり「客」であるということです。私のとって彼はBeatlesであったとしても、逆が真である保証はありません。いったい、彼にとって私は‘something’だったでしょうか。ともあれ、‘A Hard Days Night’が好きだった彼が益々活躍されんことを!

湯坂路

2007-05-08 22:21:02 | 季節/自然
 先月の話になりますが、昭和の日の日曜日、箱根へ出掛けました。目的のひとつは鎌倉古道と言われる湯坂路を歩くこと。それからもうひとつの目的は、ウェイトとしてはこちらの方が断然大きいですが、小鯵の押し寿司を食べながらビールを飲むことでした。G.W中でしたが早朝ということもあり、東京駅から乗ったこだま号はそれほど混んでいませんでした。持参した森まゆみ著「鴎外の坂」(新潮文庫)の頁が大して進まないうちに小田原駅に到着。駅弁コーナーで、値段はちょい高め(1,300)でしたが、炙り金目鯛と小鯵の両方の押し寿司が入ったお弁当を買って、箱根登山鉄道に乗り換えました。箱根湯本で電車を降り、今度はバスに乗って元箱根まで行きました。元箱根から歩き出し、時に山道、時に車道を歩きながら、お玉ヶ池、精進池を通り過ぎ、湯坂路に入りました。湯坂路は鎌倉時代に箱根越えに使われていた道で、後に東海道が開かれるまで関東と西を結ぶ要路であったそうです。湯坂路に入って最初に現れる広々と開けたポイントが鷹巣城趾でした。開放感のある気持ちのよいところだったので、駒ヶ岳を望みながらここでプシっ、プハっといくことにしました。炙り金目鯛の押し寿司を食べるのは初めてでしたが、小鯵の押し寿司に負けずビールに合いました。ゴクっ、プハっ、モグモグ、ゴクっ、プハっ、モグモグ、アンド、しばしの日向ぼっこですっかりいい気分になりました。でも、まだ先があるので、よっこらしょと腰をあげ、千条の滝を経由して浅間山まで歩きました。浅間山は山と言うよりは広場チックな原っぱで、思わず大休止をとりたくなりました。「あと一本ビールを買っとくんだったなぁ」と思いつつ、小休止で切り上げてビールの待つ湯本へ木立の中の石畳の道を一気に加速して下って行きました。浅間山から小一時間で箱根湯本に到着。蕎麦屋の「はつ花」で生ビール、生ビール、生ビール、日本酒、日本酒、日本酒、そして、もりを平らげて、お疲れさまと相成りました。
 今日のコースで印象に残ったのは、楓の新緑がとても美しかったことです。「楓=紅葉」のイメージがありますが、楓の新緑も相当目を楽しませてくれました。楓の若い緑の葉っぱを見ながらふと思ったのですが、落葉樹が晩秋に葉を落とし厳しい冬をやり過ごし、春になって萌え立つ緑の鮮やかさを見せるように、人間にも落葉樹タイプの人がいるのかもしれません。離婚しても、しばらくすれば新しいガールフレンドが出来ちゃうとか・・・。 もちろん、「春いずこ 朽ち果てるまま 雑木かな」みたいな人もいますけど。

第三走

2007-05-03 23:01:02 | Weblog
 今日の夕方、皇居へ走りに行きました。これで三度目です。三度目くらいで「継続は力なり」もありませんが、膝の痛みは起こりませんでした。タイムは前回より1分5秒短縮、初回と比べると2分45秒短縮です。やはり、続ければそれなりなんでしょうか。家へ帰って膝の完治祝いと称してヱビスビールを飲んでいたら、妻から「本末転倒」と言われました。「確かにまだ尿酸値が下がった訳じゃないな」と思ったので1本でやめときました。