11/28の朝日新聞朝刊にかつて米国連邦準備制度理事会(FRB)議長を務めたポール・ボルカーさんのインタビュー記事が載っていました。銀行から投棄的活動を分離しようとする「ボルカー・ルール」に関連した発言に次のようなものがありました。「銀行は重要な公共サービスを行っているがゆえに世界中どこでも保護されている。規制されていると同時に、政府の安全網の中に入っており、支援も受けている」「銀行は貸し出しを通じてリスクを取り、それによって社会に便益をもたらし、経済は成長する。だから銀行は政府から保護される」
要するに、銀行は社会に貢献する活動を行っているがゆえに、その活動が円滑に行われるよう保護を受けているのであって、保護を受けて有利な立場にあるから、それを利用してどんな荒稼ぎをしても構わないとはならない、ということを言っています。確かにその通りだと思います。銀行に限らず、社会的な使命を理由に保護されている業界があります。この記事を掲載した朝日新聞をはじめとするマスコミもそのひとつでしょう。ですが、その保護にも関わらず、使命をないがしろにすることがないよう、自ら厳に戒めることを忘れてはいけないと思います。それは安全網の中で支援を受ける者のモラルだと思います。
ボルカーさんは、「資本主義経済、競争がしっかりある状態を望んでいる。一方、政府には市場が公平に運営され、競争が確保されているか監督する役目がある。・・・(中略)・・・金融市場は、規制が少なすぎる状態になったが、過剰な規制もよくない」とも語っています。規制が少なすぎる状態になった結果が、「当局は、住宅市場や金融取引での過度な投機を防げな」くなり、リーマンショックに至りました。モラルが欠如すると、最終的に大きなつけを払わせられることを、私たちは肝に銘じなければならないと思います。
要するに、銀行は社会に貢献する活動を行っているがゆえに、その活動が円滑に行われるよう保護を受けているのであって、保護を受けて有利な立場にあるから、それを利用してどんな荒稼ぎをしても構わないとはならない、ということを言っています。確かにその通りだと思います。銀行に限らず、社会的な使命を理由に保護されている業界があります。この記事を掲載した朝日新聞をはじめとするマスコミもそのひとつでしょう。ですが、その保護にも関わらず、使命をないがしろにすることがないよう、自ら厳に戒めることを忘れてはいけないと思います。それは安全網の中で支援を受ける者のモラルだと思います。
ボルカーさんは、「資本主義経済、競争がしっかりある状態を望んでいる。一方、政府には市場が公平に運営され、競争が確保されているか監督する役目がある。・・・(中略)・・・金融市場は、規制が少なすぎる状態になったが、過剰な規制もよくない」とも語っています。規制が少なすぎる状態になった結果が、「当局は、住宅市場や金融取引での過度な投機を防げな」くなり、リーマンショックに至りました。モラルが欠如すると、最終的に大きなつけを払わせられることを、私たちは肝に銘じなければならないと思います。