本日の朝日新聞朝刊1面の「折々のことば」は、「Plan・Do・Check・Action」でした。マネジメントに興味がある方はご存知だと思いますが、それぞれの頭を取ったPDCAは、計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)のことを指し、このPDCAサイクルを回していくことで業務改善が進むと言われています。「折々のことば」の筆者である哲学者の鷲田清一さんはPDCA本来の意味を紹介する一方で、負のサイクルに陥るおそれについても次のように指摘しています。「Plan(計画)・Delay(遅延)・Cancel(中止)・Apology(謝罪)と揶揄(やゆ)するむきもある。設定された計画が真に十全なものか、よく吟味せずにそれを始点とすれば、前例主義や上意下達、減点主義といった〈畏縮〉の慣習になってしまうからだろう。」
当然のことながら、「PDCAサイクルを回せばいいんだ」と鵜呑みするばかりで、そこに盛り込む内容にはとんと無頓着であれば、物事が上手くいくはずはありません。それから、Checkの向かう先が人であるなら、つまり「計画に対して実行自体がどうなのか」のCheckではなく、「だれがどうした」のCheckが強すぎると、それが有効な改善にはつながらないことは容易に想像出来ます。目標の達成度合いを測る指標として設定されたKPI(重要業績評価指標:Key Performance Indicator)が個人評価の指標として使われる場合などは、特にそうであるように思います。
※PDCAの「A]はActionではなくActとのご指摘を頂きました。
当然のことながら、「PDCAサイクルを回せばいいんだ」と鵜呑みするばかりで、そこに盛り込む内容にはとんと無頓着であれば、物事が上手くいくはずはありません。それから、Checkの向かう先が人であるなら、つまり「計画に対して実行自体がどうなのか」のCheckではなく、「だれがどうした」のCheckが強すぎると、それが有効な改善にはつながらないことは容易に想像出来ます。目標の達成度合いを測る指標として設定されたKPI(重要業績評価指標:Key Performance Indicator)が個人評価の指標として使われる場合などは、特にそうであるように思います。
※PDCAの「A]はActionではなくActとのご指摘を頂きました。