goo

昼休みに泣きながら本を読んでいた その2

(続く)

  そこでお願いです。次の三つの方法があります。

  一二歳までの子供が英語を勉強するのにふさわしい本を送る。送り先はオーストラリアかアメリカ(母さん、父さん、ありがとう!)へ。

  子供が大きくなって、いらなくなった本がありそうな友だちや親戚に、このメールを転送する。読み古した『おやすみなさいおつきさま』や『ホップ・オン・ポップ』をネパールに送れば、勉強熱心な子供たちが何十回も読むでしょう。

  封筒に五ドルか一〇ドル札を同封して送る。僕が書店やオンラインの安売り店(一〇冊で一ドル)で本を買います。買った本の明細を、それぞれの方に報告します。

  ネパールに送る送料や手数料は、すべて僕が負担します。子供のころのエネルギーと創造力と、知識への渇望を思い出してください。ネパールの子供左右を助けるために、ささやかなことをしましょう。友だちにも声をかけて! だれだって人生で何かを変えたいと思っている。そのチャンスです。みなさんにとっては小さなことでも、貧困と故郷の孤立ゆえに教育を受けられない子供たちにとっては、大きな変化を起こせるのです。

  最悪の選択肢は、何もしないこと。

  あらかじめお礼を言っておきます。カトマンズから感謝をこめて ジョン

メールは以上です。ここから始まった活動が、百万冊の本と2千の図書館建設につながっています。ルーム・トゥ・リードの活動については、http://www.roomtoread.org に記載されています。

冷静に考えると、これはAGから直接にTLに働きかけて成功したケースです。カーネギーが2000の図書館を作り出したのと同じやり方です。

ジョンの考え方はマイクロソフトの「おおきなことを言いなさい」「まずは、構想をぶちあげること。そうすれば事実がついてくる」という教訓で行動して、今のところはうまくいっている。

ミンダナオ島の「つなみ」のときはAGからの働きで、現地のALが動き出して、それにTLが引きずられて来てしまった。こんなやり方もあるのです。

それにしても、『図書館』という言葉に私は弱いですね。自分が図書館から得た思いを、他の人に図書館で返すという循環は、この世界では上質なサイクルですね。アメリカの『公共』図書館もこの循環の上にあります。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

昼休みに泣きながら本を読んでいた その1

未唯へ。泣きながら、本を読んだことはありますか? 本は『マイクロソフトでは出会えなかった天職』372.25ウツです。図書館のNPOを立ち上げたジョンの現在進行中の物語です。

昼休みに部長席隣の机で読んでいたけど、泣けて泣けてしょうがなかった。本で顔を隠して読みつづけました。

次のメールから国際的なNPOが始まった。アメリカ人は本当に不思議ですね。個人の思いがちゃんと届くのだから。

 [件名]ネパールに本を--協力してください

  みなさんへ

  おめでとう。あなたはジョン・ウッドの思いつきに参加する資格を得ました。いつも旅の途中から報告する長ったらしい話と違って、今回は手短に。

  ネパールに来てヒマラヤをトレッキングしていた僕は、地元の学校に案内されました。小さな山小屋で夕食をとっているとき、ラムジュン郡
  ネパールは世界でもとりわけ美しい国です。そして、とりわけ貧しい国でもある。国土の大半が山で、人も住めないような土地で暮らすのは大変なことです。標高三五〇〇メートルでは作物はほとんど育たず、標高五〇〇〇メートルでは何も実りません。貧困の基準(国民一人当たりのGNPが四〇〇ドル。これは単なる数字にすぎない!)ことしては、たとえば地元の家族が経営する小屋は一泊ニドルです。

  学校の物資が足りないことは、悲しいことです。僕がボロボロになったシドニーのポストカードを見せると、学校の世界地図を補うためにもらいたいと言われました。彼らの地図は教室の飾リにしかなりません。その学校は地元でいちばん大きいのですが、「図書館」には本が二〇冊足らずしかなく、それもバックハッカーが置いていった本ばかり。一~八年生の四五〇人が読めるような代物ではありません。みなさんが子供のころや、みなさんの子供に、もし本がなかったとしたら? 人生にとでつもない影響を及ぼすことでしょう。

  そうなんです。だから協力してください! パシュパティと校長に「いちばん必要なものは?」と訊いたら、子供の身長に合った机と、本だと言われました。僕は机をいくつか買えるお金を寄付しました。そして、子供たちが生涯、本を好きになれるようなすばらしい図書館をつくるために、本を持ってふたたび学校に戻ってくると約束したのです。

(続く) 1000文字の制約に従って
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )