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ラスト1マイルとピラミッドの原風景

未唯へ。海外で「どこへ行きたいか」と尋ねた時に、たしか「ピラミッド」と言ったのを覚えています。その時は「イタリア」では面白くないから、動物が居る「オーストラリア」に変わりましたね。あれが大きくなってから、行った唯一の旅行でしたね。

札幌に行く飛行機は混んでいて、3人席の真ん中でした。トイレに行こうかなと思ったら、通路側の若い男性がデジカメの内容チェックを始めました。だけど、そろそろやばくなって、出ました。

その時に、デジカメに「ピラミッド」が写っているのを発見しました。トイレから帰ってきた後に、音楽を聴いている、その若者に、「ピラミッド」か聞いてみました。そうすると、一斉に話し出しました。

彼は、北海道の大学4年生で、いつかは「ピラミッド」ということで、お金を貯めて、エジプトに1ヶ月間、行って来た帰りでした、ドバイから中部国際空港への飛行機が3時間遅れて、一泊して、この早朝便に振り替えて、私の隣の席になったということです。偶然というのは、面白いものです。

費用は航空運賃が16万円+滞在費6万円です。最初に、「ピラミッド」に行って、そのあまりの大きさで、その後のエジプトの風景がかすんでしまった。ピラミッドが心に刻まれたと話してくれました。「原風景」になったみたいです。

大学では福祉系であったが、北海道の銀行に就職することになっている。それから、会社生活が今から始まろうとしている彼と、もうすぐ終わろうとしている私の「原風景」の話になりました。

就職しても、「ピラミッド」の感動の風景を忘れないでおいてほしい! そうすれば、会社で色々な判断をする時に、立体的な思考ができるはずです。私の場合の原風景は大学3年で四方先生から習った「数学」です。この広大で自由な空間を風景として見てしまったことが、会社生活を変えてしまったことを話しました。

そして、今日も朝5時半に出て、13時半に着く倶知安まで足を運ぶのは、永年の課題である、「ラスト1マイル問題」の重さを味わうためだと話しました。「ラスト1マイル」を保証しない限り、サファイアネットワークは保証されません。ここが私にとっての「現場」と感じています。この意味が分かる人はこの会社にはいないけど、仕事では「空間」を作ってきました。これは楽しい!

彼とは、新千歳で別れました。知恵のある人生を!
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