新太極拳京都教室

新太極拳京都土曜教室の記録

2007年10月20日の京都教室

2007年10月20日 23時17分08秒 | Weblog
秋を飛び越して冬ではないか、と感じるような
日だが、少し動くと暑いので半袖でもいいぐらいだ。

・関節の円運動、ストレッチ

 

 2週間ほど前に入会されたJさんは、格闘技を長く
 やってらしたためもあるのか、太極拳の注意が
 即、体に入っておられるのに感心した。
 何より、明るく楽しくやってられるので嬉しい。

クゥアをゆるめる≫更に、少し開くと理想的。

両腰の下から股関節を含む太股の上部分あたり迄の部位で、
この部分がゆるむと、気が丹田に沈み重心が下ります。

又、尾骨を少し内側に入った安定の良い状態をつくる
ことができます。

クゥアがゆるむ第一歩は、スワイショウでしっかり
股関節を回すようにしましょう。

※クゥア:左は月偏、右は(袴)の右の部分の字
 胯ですね。(右田)

≪補足≫
逆にクゥアが硬いと重心が下りず、重心が安定しないので
上半身も硬く浮いた動きになります。

ここまで小田でした。お後をよろしく

ハイ、バトンタッチしました

風が気持ちいい秋空でしたね。
冬がもうすぐやってきます。

こんなすてきな日は多くはありません。
限られているが故に
より強くその素晴らしさを感じられるのかもしれませんね。

以下の記録は
土曜日の京都教室とその後で感じたことをまとめたものです。

1.準備運動
  上記の通りです


2.長拳(チャンチュエン)
  五歩拳(ウーブチュエン)の各所を練習しました。
   動画ありマス

  その前の基本功として、独立の体勢を反復。
  陳式太極拳や楊式太極剣にも出てくる体勢です。


  この体勢では、上げた方の膝から下が自由な状態。
  自由な状態であるから、
  五歩拳(ウーブチュエン)の五番、
  独立 亮掌(ドーリ リャンヅァン)のように、
  異なる体勢へと変化できます。
  独立 亮掌の場合は、
  直立している方の膝を守る体勢となります。


  今回の指導を反芻していて思ったのですが、
  小田先生が独立へと至る際の体全体の体勢を見ていると、
  直立している足、というか直立している足を貫く線の方が
  重要であるように感じます。


  直立している方の足裏が床に吸い付くように安定する姿勢です。
  この時、土踏まずとかかとの境目辺りに(少し土踏まずよりかな)
  自分の重みの中心があることを感じます。
  床に対する重心の投影です。
  ちょうどその真上に体の重心があります。


  虚歩の時、前にちょこんと出した足には全く体重がかかりません。
  体を支えているのはもう片方の実の足です。


  この体勢でふらつかない時は
  上に書いたように実の足に乗った重心が安定しています。

  正中線もその2つの点を通っているのかも。

  この状態にどっぷりつかっていられれば
  (あるいは意識しなくともこの状態を続けられれば)
  虚の足の膝を上げて独立の体勢に移っても、
  安定していられるし、
  上げた膝から下が力むこともないように思えました。


  通じて言えるように感じますが、

  ある一部分の動きがとても大切であると同時に、
  すべてを含む全体の動きがとても大切です。

  これは矛盾ではなく、
  ある一部分の動きが全体のバランスをよくし、
  全体のバランスがまたある一部分の動きをしなやかにする、
  そのように思えます。
  直線的に上達するということはなかなかないと思います。
  少しずつゆっくりと
  そうして「螺旋」階段のように
  より高みへと向かっていけたらいいですね。


3.楊式太極剣32式
  磯野先生の指導で基本動作と一段~二段の練習です。

  今日はとても大切なポイントを教わりました。
  
  「剣を持つ右手の動作が終わる時、左手の動作も終わるように動く」
  左右の動作の調和です。

  各段の各番には決まった動作があり、
  それぞれに必ず動作の終わりがありますよね。
  その終わりのタイミングで
  同時に剣の動作と左剣指の動作が完了していますか?
  と問われました。

  人により異なると思いますが、
  私の場合、たいてい左剣指が遅れています。
  

  そうですね。せっかくですから、
  左剣指の動きと右手に握る剣の動作、と限定せず、
  左腕全体と右腕全体の動作の“呼吸”が合うように、
  心がけてみたいと思います。

  そうしたら、次は上体と足腰の“呼吸”かな?  


4.休憩講義
  今日のテーマは
  「太極拳の動きをどう感じているか」が動作に及ぼす影響
  でした。

  参加されていた皆さんはご自身の耳で聞かれていると思いますので、
  私が受け止めたことを言葉に致しますと、


  太極拳を「踊り」と捉えると、運動になります。
  そこにあるのはただ体を動かすという行為であり、追求しても
  ・筋肉をいかに効率よく使うか、
  ・そのためにどうバランスをとるか
  ・そしていかに早くあるいはしなやかにあるいは力強く動くか、
  に向かい、ひたすら「外から見える動き」を追いかけることとなるでしょう。

  まぁ、でもアイスのブライアン・ジュベールの体の動きを見ていると、
  体の軸やしなやかに着地の衝撃を吸収する足の動きなどには
  目を奪われますけど。

  太極拳は
  「武術に基づく理に適った動き」(=外功)であり、
  その動きを追求する過程で
  体の中を巡るものを察し(=内功)、
  【その「動き」や「巡るもの」がより体にしみこんでいく】
  ことを追求するものと今は受け止めています。
  巡るものを感じ取ろうと意識すると
  自然とゆったりした動きになりませんか?


5.気功
  樹木(タントウ)は松の木のようにどっしりと。
  
  その状態では、
  腰から下が実。
  腰から上は虚。!!!知らんかった。

  そう言われると、理解が深まる気がしてしまいます。

  足の裏はしっかりと体を支え、地面をつかむ。
  上体はゆったりとたたずみ、呼吸の波に浮かぶ。

  

6.陳式太極拳基本功(さくらコース)
  基本功の練習は進歩です。
  今日のポイントは「気功の続きのような心身状態で進歩」でした。

  呼吸に導かれるように動いてみました。
  ちょっとしなやかになれたかな?


7.楊式太極剣32式(さくらコース)
  剣を持って進歩の練習をしました。
  剣の段の切れ目って覚えにくいですね。
  

8.陳式太極拳36式
  4段の練習です。
  27番 双震脚から
  28番 玉女穿梭
  29番 獣頭勢へと至る動作を反復しました。

  特に、練習したのは次の2つ。

  1つは震脚後の飛びかかる動きです。
  これは、28番玉女穿梭の
  (1)進歩穿掌 (2)跳挿穿掌なのですが、
  右手右足を同時に出す半身の体勢で右穿掌
  この際、左手のひらは腰の位置で上方を向いています。
  そこから、
  左手左足を同時に出す半身の体勢で左穿掌へと続くので、
  左腕は内旋することになります。

  この半身の歩法、「ナンバ歩き」と同じかな?
  あれって重心を前方に放り出すような動作なのでしょうか?
  勢いよく楽に前進できそうな気もしますが。

  もう1つは
  29.獣頭勢の一連の動き。
  「背中グリグリ」となる動きだそうです。
  各番の名前は
  (1)転腰下捋 (2)按掌提腕 (3)握拳蹺臂 (4)馬歩guo拳
  ですが、
  上体は正中線を中心として左、右と回転し、
  腕は上下方向にダイナミックに練り回す感じです。
  これを先生は虎の頭をしめると言いますが、何だろう?
  おなかと腕ではさみこんでシメるというイメージかな?



  ではまた来週

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