ペテロの手紙第一 4章
欧州でも新型コロナウィルスの感染者の増加は急で、ドイツも感染者数が1000人を越えたと報じられています。イタリアの北部も町が閉鎖され、ミラノにある日本語教会も一緒に集まっての礼拝ができずに、牧師がメッセージをメールで送るなどの対応をしていると報告されています。祈りましょう。
4章はこのような危急の時にどのようにいるのか、何を為すのかということについて私たちが耳を傾けるべきことばを届けているように読みました。
7節に「万物の終りが近づきました」とあります。ペテロは今から2000年近く前にこのことばを残しました。そして、ペテロのこのことばはいつの時代も、そして今も過去のものとして捨てられることなく、信仰者たちがいつを生きているのかの確認を迫っています。漫然と、「明日も今日と同じだろう。そしてその先もずっと…」として過ごすのではないのだと…。
万物の終りが近づいているのだから、仕事も手に付かない、何をしたらいいのか分からないというように不安に駆られるのは神を畏れない人々の姿。神の民はそうではない、とペテロは書きます。
祈りなさいと命じます。信仰のゆえに直面する苦難にひるまず退かないために神に祈るのです。ペテロは十字架を前にして主イエスがゲッセマネで祈られた時、ほかの弟子とともに眠り込んでしまいました。あるいは彼は、この勧めを書きながら自分の姿を思い出していたのかもしれません。
互いに熱心に愛し合いなさいと命じます。愛し合うとは、互いにもてなし合うこと、互いに賜物を用いて仕え合うことを勧めるのです。今回のような出口が閉ざされているような事態の中でも、仕え合う道は必ず神によって備えられているのだと、強く促されます。
コメントをありがとうございます。ご家族に病気の方がおられるとのこと、快復を主に祈らせていただきました。編集している時と、これを用いてみことばに向かっている時とは、全く違うことにたびたび気づかされます。主が折にかなったみことばを届けてくださることを改めて思います。