士師記 8章18−35節
今週は、日本から訪ねてくれた家族と西隣の国を訪ねています。私たちもまだ行ったことのない所でしたので、美しい景色に感動の連続でした。
7年もの間イスラエルを苦しめていたミディアン人を倒したギデオン。8章後半では、そのギデオンの光と陰が明らかにされます。ギデオンの活躍と功績とは全イスラエルの心を動かし、人々は自分たちを治めてほしいと願います。それに対するギデオンの答えは。模範解答とでも言えるようなものでした。「私はあなたがたを治めません。また、私の息子も治めません。主があなたがたを治められます」というギデオンのことばがそれです。
心にかかるのは、そのような立派な答えをしたギデオンが、分捕り物の耳輪を求めたことです。もちろんイスラエルを救ったギデオンの願いに異議を唱える者はいなかったことでしょう。なぜなら、ギデオンこそイスラエルを救った功績者だったからです。
問題は、彼のために集められた耳輪で、大祭司しか着用してはならないエポデを作ったことです。それがイスラエルの民の間にあってはならないことを広げてしまうことにつながりました。
ギデオンはミディアンとの戦いに際して神を礼拝しました。そして、見事な勝利をおさめました。そのような時こそ、彼は「礼拝で終わる」必要がありました。もしかしたら、エポデを作ったことがこんな結果をもたらすとは考えていなかったのかもしれません。
27節の「それはギデオンとその一族にとって罠となった」ということばが心に留まります。罠は成功の後に忍び込むのです。