みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

まず礼拝

2022年05月21日 | エズラ記

エズラ記 3章

 15時間以上をかけて戻って来ました。冷蔵庫が空っぽなので、「買い出し」に…。一か月留守にする間に、季節の果物が変わっています。

 エズラ記3章から6章には、エルサレムの神殿の再建工事について書かれています。工事は人々がバビロンから帰還して2年目に始まりました。そしてこの章では、神殿の基礎工事が完成して定礎式が行われた様子も描かれます。

 エズラ記は、エルサレムに帰還した彼らが最初に神の祭壇を築いて礼拝をしたと書きます。彼らがまず献げたのは「全焼のいけにえ」。神への献身を意味するささげ物です。「第七の月」とは、3―4月から始まる暦に基づくもので、今の暦では9―10月頃です。何よりもまず礼拝とは、いつも変わらない神の民の姿勢です。

 帰国2年目の2月に、神殿建築工事が始まりました。その前に、建築に必要な杉材はレバノンから、人材はツロとシドンから整えられました。このように、ソロモンが建てたいわゆる第一神殿と同じようにして人材や資材が備えられていきます。

 目に留まるのは、神殿の礎が据えられた時、つまり定礎式での人々の姿です。そこには喜びと泣き声とが交錯していました。ソロモンの神殿の壮大さを知っていた人々は大声をあげて泣きました。多くの人は、ソロモンの神殿の大きさに比してゼルバベルたちの神殿が規模において劣ることによると考えますが、喜びと悲しみとが入り交じった涙、泣き声だったのではないでしょうか。

 何事も、信仰者にとっては「まず礼拝」です。


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