みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

危機の中での助け

2020年10月21日 | エレミヤ書

エレミヤ書 26章

「しかし、シャファンの子アヒカムはエレミヤをかばい、エレミヤが民の手に渡されて殺されることのないようにした。」 26章24節

 いつもなら自動車で行く隣町の店が思ったより近そうなので、歩いて行こうとしていましたが、雨で中止。またの機会にしました。

 この章にあるのはエホヤキム王の治世の初めごろの出来事です。神からのことばを、残らずに、一言も省くことなく語った結果は、祭司や預言者たちに捕えられるということでした。エレミヤは主の宮の入口で首長たちや民の前で、「この者は死刑に当たる」と言われました。

 この時のエレミヤの態度に目が留まります。彼は自分を守るために彼らにいのち乞いをするのではなく、これまでの姿勢を変えることなく、真っ直ぐに神のみこころを告げるのです。「私自身はあなたがたの手の中にあります」とのことばは、彼がこの時死をも覚悟したのだと考えることができますが、一方で彼は、必ず助け、救い出すという主の約束を信じて堂々としていたと言えます。

 神は確かにエレミヤへの約束を守られました。彼のために援軍が現れたのです。宮の門の前に集まった首長たちや民がエレミヤを死刑とすることに同意せず、さらにある者たちは自分たちの歴史に起こったことを伝えました。そして、アヒカムは彼が殺されないようにかばいました。

 このように、神がご自分の務めを行う者を危機の中で守り助けるということは、今の信仰者にとっても大きな支えとなります、一歩踏み出す上での……。


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