みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

賢い願い

2013年06月25日 | ヨシュア記
ヨシュア記15章1-19節


 ネゲブは「南」という意味です。
 カレブが信仰によって勝ち取ったヘブロンからさらに南に、娘夫婦は行こうとしていました。
 その際に、娘アクサが求めた祝いの品は泉でした。18節や「みことばの光」の提案も併せて考えてみますと、アクサは、彼女の父カレブからの持参金として畑を求めるようにと夫のオテニエルを説得し、さらに泉を求めたということになります。

 ネゲブとはベエル・シェバから南の乾燥地帯を指していますが、エゼキエル書20章には「ネゲブの森」、エレミヤ書13章には「ネゲブの町々」とありますので、昔は人が住んで生活をしていた地域だったようです。それでも、水の湧く泉はどこに移り住んでもなくてならないものですから、この夫婦は賢くふるまったと言えます。

 さらに、アクサが「水の泉」をくださいと願ったのに対して、父カレブは彼女に「上の泉と下の泉」とを与えました。愛する娘に求める以上のものを与える父親の姿は、愛する者たちに気前よく与える天の父なる神に重なります。「あなたのほしいものを何でも与えよう」と神から問われたら、さて自分は何を求めるだろうかと考えます。実はそのような決断は、私たちが日ごとに神に祈り求めるたびに問われ続けているのだということに気づかされました。

 熱心に求めているか、大胆に願っているのかと、神に対する自分の姿勢を探られています。

   


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