みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

誘われても

2012年02月09日 | 申命記
申命記13章


 「乳と蜜の流れる地」に入ろうとしている民は、食べたいだけの肉を食べ、自分たちで耕してできたものを食べて、荒野での生活とは全く違った、夢のような毎日を過ごそうとしている。
 しかし、彼らの目の前には「夢見る者」が現れて数々の不思議を行い、主を捨ててほかの神々を拝み仕えるようにと誘ってくるのです。さらには兄弟や子どもたち、妻や無二の親友もほかの神々に仕えようと誘います。
 
 ここでは、「夢見る者」に心揺さぶられて、次第に周りの者たちが主を捨ててほかの神々になびいていく様子を、モーセは民に生き生きと伝え警告しています。

 関係のない人からの誘いにはきっぱりと断れるのですが、自分と近い人から「これいいよ」「効き目がある」と誘われると、心が動きますね。自分ではそれほどとは思っていないものでも、無二の親友が勧めてくれるのならば、ちょっと断りにくいと思います。
 人間関係を用いての勧誘や物売りは、やはり今でも販売の主流を占めているのではないでしょうか。

 それにしても、モーセのことばはたいへんに厳しいものです。「必ず彼を殺さなければならない」というのです。
 何もここまで、というヒューマニスティックな反応も出そうですが、やはりここは、十戒の順序。
 優先順位を、常に私たちの主なる神に置くかどうかが問われているのです。

 




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