みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

心を閉ざさず、手を閉ざさず

2012年02月11日 | 申命記
申命記15章

 
 朝刊一面トップに「『押し買い』を法規制へ」というタイトルがありました。
 「押し売り」ということばはよく知られていますが、最近は「押し買い」という強引な勧誘があるのです。業者が自宅に押しかけて、貴金属を強引に買い取られる被害が増えていて、2009年度は138件だった被害が2011年度はすでに3325件に増えているというのですから、驚きです。
 行き過ぎた「訪問購入」です。

 「儲かる!」となると人が群がり、そこに新しい「商売」が生まれます。スーパーの特売にもたくさんの人が押し寄せます。
 この私も、近所のガソリンスタンドの特売情報を携帯で確認すると、1円でも安くと給油しますもの…。でも、ふと考えました。1円で20リッター入れての違いはたった20円なのか。「いやいや、この20円の積み重ねこそ大事なのだ」とおしかりを受けそうですね。

 申命記15章には7年ごとの負債の免除、7年目の奴隷の解放、家畜の初子を神にささげることが命令されています。
 心に留まったのは、「あなたの心を閉じてはならない。また手を閉じてはならない」ということば。

 神の祝福は「棚ぼた」なく、神の命令を聞いた者が聞き従うときに届けられるのだということを改めて考えました。気がつくと自分の利益のために思い行動する人間が、心を開き手を開いて貧しい人々を具体的に顧みようというのは、大変な方向の転換です。モーセは民に、「エジプトの地で奴隷であったあなたを、…主が贖い出されたことを覚えてい」るようにと語っています。
 私たちに当てはめるならば、自分中心に! 心を閉ざせてを閉ざせ! と思うとき、主イエスの十字架を見上げてごらんなさい、ということだと思うのです。

 インフルエンザ大流行。お大事になさってください。






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