ミカ書 2章
日本はこの冬一番の寒さ到来と報じられていました。どのような朝をお迎えになりましたか。金曜日当地の最高気温は2度、最低気温は0度。
2章1−5節では、他人の畑を欲しがる悪い地主に、主が「わざわいだ(ああ)」という嘆きと憤りの入り交じった声でさばきを宣告しています。
彼らは夜の間中、どのようにして不当に畑を自分のものとするのかを画策し、実行します。「朝の光とともに」とはなんという皮肉なことばなのかと思います。なぜなら、朝の光は暗闇を追い払い、すべての隠し事を明るみに出すということの象徴として用いられるのではないかと思うのです。
もちろん主は、彼らの悪事を見逃すことはなさいません。預言者ミカは「主のことば」を彼らに告げるのですが、それに対する偽預言者たちの答えが「戯言(たわごと)を言うな」です。自分たちには知恵がある、力がある。自分たちの知恵と力で勝ち取ったのだ、文句があるか! ということでしょう。
「戯言を言うな」は「預言するな」という意味のことばです。主のことばをまっすぐに伝える預言者たちに向かって、「そんな預言はうそだ。われわれが辱めを受けることはない!」と、地主たちにすり寄るかのようにして偽預言者は言うのです。
教会が今のこの時代に語っているのは、どちらのことばなのだろうかと考えます。主に背き自分の勝手を貫こうとする人々にすり寄っているのか、それとも「だめなものはだめ」と語るのかが問われています。