ヨエル書 2章1−14節
月曜日。朝には久しぶりの青空で、きょうは太陽を見ることができるかと思ったら、雨。青い空はまるで当地の上を避けるかのように地平線の向こう側に逃げていってしまいました。
2章の初めのことばは、1章で預言されたいなごの襲来の有様を描いているようです。いなごの大群が襲う様は青空を覆う黒雲のよう。この自然の災害とやがてイスラエルを襲うアッシリヤの大軍、ユダを襲うバビロンの大軍との姿がが重なります。しかも主は、それをご自分によるものだとおっしゃるのです。
イスラエルの民は、主は自分たちを守り導くお方だと考えていましたから、ヨエルによって語られるこの預言には混乱したことでしょう。けれども、起こる理由があるのだということを彼らはヨエルの預言から知らされます。
12節の「しかし、今でも」ということばが心に残りました。こんなふうになっても、こんなことになっても、なお望みがある、立ち直る道が設けられているというメッセージです。一人ひとりにとって「今」はどんな時なのでしょうか。もしかしたら、もう後戻りができないところまで来て手遅れなのではないかと、不安に駆られているかもしれません。
どうせだめだ、やがて終わりが来るのだからというような刹那(せつな)的な考えに囚われることなく、この地にあって生きよ、何よりも、「心のすべてをもって、断食と涙と嘆きをもって、わたしのもとに帰」るようにとの、主のことばが心に響いてきます。感謝!