ヨハネの黙示録 19章11−21節
快晴の金曜日、気温はなおも低いままでしたが、陽射しの中を歩くのは心地よい! もう少しで冬至ですね。
11節の「私は、天が開かれているのを見た」とのことばに目が留まります。開かれて彼が見たのは白い馬であり、その馬には「確かで真実な方」が乗っています。「血に染まった衣」、「神のことば」、「王の王、主の主」など12−16節で描かれているひとつひとつのことから、この方がイエス・キリストだと分かります。
この方は剣によって、杖によって、足によってさばきを行われます。「鉄の杖で彼らを牧する」ということばは、詩篇23篇の「あなたのむちとあなたの杖 それが私の慰めです」を思わせますが、ここでの杖は厳しいさばきを行うためのものです。そして、獣と獣に操られる王とその軍勢と、白い馬に乗る方そその軍勢との戦いがあるのですが、結果は明らか。
ヨハネはパトモス島でこの幻を見て、どれほどの慰めを得、希望を抱いたことでしょう。また、この書を読んだ七つの教会も、白い馬に乗ったお方が悪をさばかれるということばに、教会の主であられるイエスへの信仰の純潔を保とうという決意を新たにしたのではないかと考えます。
私たちは今、待降節(アドベント)を過ごしています。どんなプレゼントを贈るかもらえるか、どんなご馳走を用意するか食べるか、どこに出かけようかということが多くの人々の頭の中を占めていて、この聖書箇所に明らかにされている情景など関係がないのかもしれません。しかし、ここは待降節に読むにふさわしい箇所の一つです。
何を待つのか、誰を待つのかを考え、「来てください」と願うのが今、なのです。