私は「物言わぬ農民ではない。闘う百姓だ」を標榜している以上、理不尽な
要求に安易に従う訳には行かない。
年末繁忙の最終日の今朝、JAファーマーズの担当者と口論になった。
理屈に合ない的外れなルールを作って無理強いするので反論したが、「聞く
耳持たず」だった。
止むを得ず店長にメールで抗議することにし、ネットで検索したら受付窓口は
(株)Aコープ東日本本社のHPだった。
抗議文の生々しい部分を一部割愛して紹介したい。

(ハクモクレンの冬芽)
「JAファーマーズいわて平泉」店長 様
産直コーナーに出品している生産者の熊谷千代子と申します。
生産物を出品する際の「値札シールの切り取りルール」についてのクレーム
です。
貴店では、値札打ち出しの際に機械に備え付けてあるカッターを利用せず、
一枚余分にシールを出し、その半分をハサミで切るよう指導しています。
これは、一部の生産者がカッターで切り取る際に、適正な切り取り方をしな
いため次に利用する生産者が「シールがロールに絡まるトラブルに遭遇する」
ことから、その対処策として決めたルールです。
しかし、このルールは折角機械に備え付けてあるカッターを活用しないばか
りか、シールを無駄にするだけでなく生産者に余分な稼働を掛けさせ時間も
浪費する「天下の愚策」と言える代物です。
解決のためには、トラブルの原因となっている値札シールの正しい切り取り方
を指導すれば済むものです。
本件については、昨年末にも店長に文書で改善を要望していましたが、解決
されないままとなっています。
「トラブル解決は対症療法ではなく原因療法とすべし」はマネジメントの基本
です。
改めて、再度の指導をお願いする次第です。
(参考)
1. 私は、15年以上に亘り他の数カ所の産直に、毎日出品を続けています
が、他の生産者仲間同様に機械備え付けのカッターを利用し何のトラブル
も発生していません。
当然のことながら一関以外のJAファーマーズも同様にカッターを利用
していてるものと思われます。
このことからも、貴店の対処策が如何に愚策であるかが明らかです。
2. 私は 貴店で出品の際、数種類のシールを打ち出す場合は、種類毎に機械
のカッターを利用して切り取っていますが、それによってトラブルとなった
例は皆無です。
しかし、最後の打ち出しの時だけは一枚白紙のシールを打ち出して終える
ようにしています。
それは全く無駄なことと知りつつも「おかしなローカルルール」との妥協
の産物で、止むを得ず行っているものです。
以 上
自分のやり方に絶対的な自信を持つのは危険です。
そして、それを注意しても聞かないなんて話にも何もなりゃしません。
スベルベもここのところ、市役所の除雪体制について抗議をしています。
「市長への手紙」と言う施策があるので、速攻スマホで送信しました。
二人の担当者が職場、駅まで来ましたよ。手にはしっかりとメールのコピーを持っていましたよ。
物言う百姓、物言う団塊の世代で天下の御意見番として生きましょう。
コメントありがとうございます。
夏目漱石は「理を通せば窮屈だ。情に竿させば流される」と草枕で述べています。
我が愛妻は「理を通さず悪法や悪習に従え」と主張します。
それが田舎生活で平穏に暮らすための「生活の知恵」なのかもしれません。
しかし、闘う百姓としては、それを「是」とすることは出来ません。
大袈裟に言えば「田舎の風土改革」の一環と捉えています。