霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

夫唱婦随60年

2010-11-17 20:53:41 | 家族
集落の中心部を横断している久保川の中州に何年か前にジイチャンが植えたケヤキ林が育っている。
毎年冬場に下草刈りをしているが、今年は手が回りそうに無いのでジャチャンに頼んでみた。

「目立つ仕事はやりたがるはず」というオバサンの読みが的中し二日ほど前からバアチャンを補助者に使って作業を進めている。


(陽が傾き始めた三時過ぎに一服休憩中の二人が右下に見える)

楽隠居に近い暮らしで時間に余裕のあるジイチャンと違ってバアチャンは毎日忙しいので「バアチャンを巻き込まないで欲しい」といつも思っているが、一人でできるような仕事でも必ずバアチャンを補助者として使うのがジイチャンの常となっている。
これは、60年余もペアでやって来た習性なのかもしれないが、老い先短い人生を夫唱婦随で一緒に仕事をするのを「歓び」としているかのようにも見える。

客観的に見ると気力、体力、知力、判断力等のどれを取っても今はバアチャンの方が数段上なのだが、それをオブラートに包んで何事もジイチャンを立てるようにしているバアチャンの姿は、今は少なくなった日本の「古風な女」そのもののようだ。

夫婦の「幸せ」などというものは案外こんな身近なところに潜んでいるのかも知れない。
コメント (2)
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