あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

国際ウオーキングトレイル実踏 =清泉寮~美し森山~清里= 

2007-06-19 23:56:08 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2007年6月14日(木) 曇後雨
 =清里・清泉寮~美し森山~清里駅=


 
 6時前、清泉寮のコテージで起床。朝食前、少しの散歩に出
る。雲が下りてきて厚く、予報通り雨になりそう。


 ジャージーハットからは、茅ヶ岳の上部だけ見えるが、富士
山は隠れていた。周辺のレンゲツツジが見ごろである。


 朝食を済ませ、ザックを預けてツツジの名所・美し森山まで
往復することにする。8時12分に清泉寮を出た。

 宿泊したキャビン「横浜」の隣、「神戸」の横から、広葉樹林下
のキープ自然歩道を北に向かう。


 少し先の自然歩道が交わる6差路で北東に向きを変え、
ホトトギスの鳴く気持ちよい広葉樹林を進む。

 東西に走る「八ヶ岳ライン」と呼ぶ車道に出た。東に少し、
美ヶ森交差点で南北に走る県道17号を北へ。正面にまだ
雨雲のかからない赤岳がよく見える。

 美しの森駐車場と、食堂や売店、観光案内所などがあった
が、平日の朝なので閑散としている。駐車場の北側から木の
階段へ。

 両側のヤマツツジが見ごろ。200mほど上がると、標高
1542m三角点のある美し森山である。

 八ヶ岳連峰を背にして、ヤマツツジやレンゲツツジが鮮やか。
売店と食堂の円形建物があり、上部が展望台になっている。

 記念撮影用に、こんな額縁もある。

 さらに赤岳に通じる真教寺尾根への登山路の下部を、羽衣
池まで往復することにする。

 キナシだろうか、真っ白な花が数えきれぬほどの花を開いて
いた。


 右に大きな建物の「たかね荘」を過ぎると、直線で上がる木
の段が続き、歩幅と合わず歩きにくい。


 それが尽きて間もなく、標高1610mにある羽衣の池に着
いた。

 池は水草に覆われ、水面はあまり見えない。池を一周する
木道が設けられ、そばに東屋もある。雨となったので東屋に
入り、雨具を着ける。

 すぐ後に、東京・府中市の小学生の団体が上がってきた。

 午後は雨の確率が高いとの予報から、ここでやまさんが予
定を変更、清泉寮に戻った後に回る予定の天女山は次回に
して、今回の実踏は打ち切るという。

 もとの道を戻る途中、たかね荘に寄る。旅行社やバス会社
のツアー客が多いようで、入口にそれら団体の看板が並んで
いる。旧大泉村村営だった「たかね荘」は、現在民間委託と
なり、名前も「美し森ファーム」と変わっていた。

森を眺めながら広い喫茶コーナーで休憩。売店も大きく、壁
面には八ヶ岳周辺の四季を撮った、きれいな写真が飾られ
ていた。小中学生などが利用出来る、広いキャンプ場もある。

 美しの森近くまで戻り、東側谷間にあるクリンソウ自生地
に回る。

 ちょうど花どき、ほかでは見たことの無いほどたくさん咲
いていた。


 美し森山へ下った頃から雨は本降りとなる。もとの道を八ヶ
岳高原ライン下のキープ自然歩道六差路まで戻り、南東に
緩やかに下る遊歩道へ。こちらも広葉樹林を抜ける歩きやす
い道。

 林が切れて、南側に広大な牧草地が広がる。展望テラスと
呼ぶ富士山の展望地だが、雨で手前の茅ヶ岳も山頂は雲に
隠れていた。


 ウッドチップの敷かれた別の遊歩道を西へ。清泉寮の一連
の施設の東端、やまねミュージアム前を通過、八ヶ岳自然ふ
れあいセンターに入り、八ヶ岳周辺の動植物や歴史などの
展示を観覧した。

 車道を越えて清泉寮の西に回る。こちらもクリンソウの自生
地があり、囲いもないので間近に色鮮やかな花が眺められる。


 その先にあるポール・ラッシュ記念センターも観覧する。

 ポール・ラッシュは、アメリカ・ケンタッキー生まれ、宣教師
として来日し、1938年に清里に清泉寮を建設したが、志半
ばで日米開戦となり、強制送還された。

 戦後はGHQの一員として再来日し、日本の復興とキリスト教
民主主義の紹介に尽力し、八ヶ岳山麓の開拓や、アメリカン
フットボールの紹介にも務めた。

 それら業績を紹介するビデオを観覧し、関連の展示を見る。

 ポール・ラッシュは、尊敬する聖路加病院設立者、トイスラー
博士から伝授された
「Do your Best, and it must be first class」
             「最善を尽くせ、しかも一流であれ」
の思想を教え、自身も忠実に守り、清里を開拓し、人々に希望
を与え、日米友好にも尽力したという。

 清泉寮に戻り、食堂で昼食を済ませ、車道を清里駅に向かっ
て急ぎ下る。13時41分に清里駅に着いた。

 ホームにある温度計は12.5℃を示す。14時1分発小淵沢行
きで帰途についた。

(天気 曇後雨、距離 9km、標高差累積 700m、地図 
八ヶ岳東部、谷戸、歩行地 山梨県北杜市(旧大泉村、高根町))

コメント
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