今日午後、東京・吉祥寺の前進座劇場で開催された、『四国
へんろフォーラム@東京』に行って来ました。
主催は、「四国へんろ道文化」世界遺産化の会で、パネラーは
以下の5人でした。
元朝日新聞論説委員で、3度の四国遍路をされた、辰濃和男
さん。最近、「歩き遍路-土を踏み風に祈る」を出版されました。
NHKドラマ・チーフプロデューサーで、昨年の秋に放映された
四国遍路がテーマの土曜ドラマ「ウオーカーズ」を担当された
鈴木圭さん。
映画プロデューサーで、最近「団塊、再起動」を出版された
増田久夫さん。
フォーラムの直前に上演されたミュージカル「夢へんろ~どん
な時も希望をすてず~」の作・演出をされ、松山市の劇団ミカン
座座長の戒田節子さん。
三味線奏者で、大学卒業の年と翌年、三味線の奉納演奏を
しながら四国遍路をされた月岡祐紀子さん。
フォーラムは、58番仙遊寺住職・小山田憲正さんがコーディ
ネーターになり、2時間にわたるパネルディスカッションが行わ
れました。
発言の要旨は以下のようなものでした(敬称略)。
(辰濃)44歳の現役の時の遍路は、お四国大学へ入って「自分
と向き合う」ことを感じ、60代の2度目では、「人との出合い」を、
3回目の70代では「自然との出合い=自然に祈る、感謝」を
感じた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/54/6e58a8e69c6dcdd4299ae5402a7addbb.jpg)
(鈴木)昨年のドラマ「ウオーカーズ」は、44歳で制作したが、
辰濃さんの初めてのお遍路の歳なので、ご縁を感じた。
制作中、プロデューサー日記をホームページに掲載したところ、
放映前から遍路への思いを記した長文のメールをたくさんいた
だき、反響の大きさに驚いた。
(増田)遍路の経験はないが、60歳の団塊世代で、昨年暮れ、
仙遊寺でのヨガの修行がご縁で、出席させていただいた。
最近、「団塊、再起動」という本を出した。団塊世代は60歳で
リセットするのではなく、リブート(再起動)なのだという内容
だが、まさに遍路はリブートではなかろうか。
(戒田)自分は、松山市内の50番繁多寺近くで育ち、母親など
がお遍路さんに米を接待していたのを、小さい頃から見ていた。
現在は松山のミカン一座の座長で、四国をテーマにミュージカ
ルを制作・上演している。今日のミュージカルは、引きこもり
の子どもたちが四国遍路に出て、変わることを盛りこんだ。
遍路をした子どもたちに取材してみて、自然に身を置くことの
大切さを感じた。
(月岡)父が尺八奏者だったので、幼少の頃から三味線を習
っていた。高校時代に三味線を弾きながら全国を回る「ごぜ」
さんのことを知った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/5d/e9c9bf7b97c9055a6a71c954322f6bfb.jpg)
同じような経験をしてみたいと思い、知人に勧められ、大学
卒業前に1人で、三味線の奉納演奏をしながら四国遍路をし
た。苦しいこともあったが、後半にはすっかり遍路にはまった。
翌年、カメラマンの女性との2回目の遍路は楽しい気持ちで
回ることができた。
(辰濃)遍路は遊びの心が大事。ふだんの群からはぐれて、
1人で遊べるのが遍路ではないだろうか。
お接待とは、物でいただくだけでなく、心や力もいただくのだ
と思う。
(増田)20歳で世界放浪の旅を経験した。南米からヨーロッパ
に回り、ドイツではユースホステルを中心に宿泊したが、遍路
に通じるものがあったように思う。
近年、CWニコルさんと映画造りをしたが、ニコルさんの活動
から、地球の大切さを学んだ。
(鈴木)ドラマは芝居だが、実際に遍路をするということは、
芝居ではできない何かがあるのではなかろうか。
(月岡)遍路に行く前には、何か結果を出さなければという思
いがあったが、歩いているうちに、不完全でもよいのではない
かと考えるようになり、歩くことが楽しくなった。
(辰濃)歩くと脳を刺激する。苦と楽は一体、死と生とは一体
だと思う。
(小山田)遍路をすることで、はだかの自分に出会えると思う。
四国遍路道文化を世界遺産にという考えは、「共生の心を伝
えたい」という思いから出発したことである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/c2/30b669dc3e9770258b6f20405b68b267.jpg)
パネラーやコーディネーターの発言の主旨とは違ったかも
しれませんが、このような話題がありました。これ以外の
発言もありましたが、メモしてないので省略します。
なお、このシンポジウムを主催した『「四国へんろ道文化」
世界遺産化の会』のWebは以下をご覧下さい。
http://88henro.org/article/3874350.html
このシンポジウムの直前に上演された、四国遍路をテーマ
にした、みかん一座のミュージカル『夢へんろ ~どんな時も
希望をすてず~』は、立ち見も出るほどの大盛況でした。
同ミュージカルは、6月23日(土)と24日(日)に松山市内
でも上演されます。詳しくは上記Webをご覧下さい。
へんろフォーラム@東京』に行って来ました。
主催は、「四国へんろ道文化」世界遺産化の会で、パネラーは
以下の5人でした。
元朝日新聞論説委員で、3度の四国遍路をされた、辰濃和男
さん。最近、「歩き遍路-土を踏み風に祈る」を出版されました。
NHKドラマ・チーフプロデューサーで、昨年の秋に放映された
四国遍路がテーマの土曜ドラマ「ウオーカーズ」を担当された
鈴木圭さん。
映画プロデューサーで、最近「団塊、再起動」を出版された
増田久夫さん。
フォーラムの直前に上演されたミュージカル「夢へんろ~どん
な時も希望をすてず~」の作・演出をされ、松山市の劇団ミカン
座座長の戒田節子さん。
三味線奏者で、大学卒業の年と翌年、三味線の奉納演奏を
しながら四国遍路をされた月岡祐紀子さん。
フォーラムは、58番仙遊寺住職・小山田憲正さんがコーディ
ネーターになり、2時間にわたるパネルディスカッションが行わ
れました。
発言の要旨は以下のようなものでした(敬称略)。
(辰濃)44歳の現役の時の遍路は、お四国大学へ入って「自分
と向き合う」ことを感じ、60代の2度目では、「人との出合い」を、
3回目の70代では「自然との出合い=自然に祈る、感謝」を
感じた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/54/6e58a8e69c6dcdd4299ae5402a7addbb.jpg)
(鈴木)昨年のドラマ「ウオーカーズ」は、44歳で制作したが、
辰濃さんの初めてのお遍路の歳なので、ご縁を感じた。
制作中、プロデューサー日記をホームページに掲載したところ、
放映前から遍路への思いを記した長文のメールをたくさんいた
だき、反響の大きさに驚いた。
(増田)遍路の経験はないが、60歳の団塊世代で、昨年暮れ、
仙遊寺でのヨガの修行がご縁で、出席させていただいた。
最近、「団塊、再起動」という本を出した。団塊世代は60歳で
リセットするのではなく、リブート(再起動)なのだという内容
だが、まさに遍路はリブートではなかろうか。
(戒田)自分は、松山市内の50番繁多寺近くで育ち、母親など
がお遍路さんに米を接待していたのを、小さい頃から見ていた。
現在は松山のミカン一座の座長で、四国をテーマにミュージカ
ルを制作・上演している。今日のミュージカルは、引きこもり
の子どもたちが四国遍路に出て、変わることを盛りこんだ。
遍路をした子どもたちに取材してみて、自然に身を置くことの
大切さを感じた。
(月岡)父が尺八奏者だったので、幼少の頃から三味線を習
っていた。高校時代に三味線を弾きながら全国を回る「ごぜ」
さんのことを知った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/77/5d/e9c9bf7b97c9055a6a71c954322f6bfb.jpg)
同じような経験をしてみたいと思い、知人に勧められ、大学
卒業前に1人で、三味線の奉納演奏をしながら四国遍路をし
た。苦しいこともあったが、後半にはすっかり遍路にはまった。
翌年、カメラマンの女性との2回目の遍路は楽しい気持ちで
回ることができた。
(辰濃)遍路は遊びの心が大事。ふだんの群からはぐれて、
1人で遊べるのが遍路ではないだろうか。
お接待とは、物でいただくだけでなく、心や力もいただくのだ
と思う。
(増田)20歳で世界放浪の旅を経験した。南米からヨーロッパ
に回り、ドイツではユースホステルを中心に宿泊したが、遍路
に通じるものがあったように思う。
近年、CWニコルさんと映画造りをしたが、ニコルさんの活動
から、地球の大切さを学んだ。
(鈴木)ドラマは芝居だが、実際に遍路をするということは、
芝居ではできない何かがあるのではなかろうか。
(月岡)遍路に行く前には、何か結果を出さなければという思
いがあったが、歩いているうちに、不完全でもよいのではない
かと考えるようになり、歩くことが楽しくなった。
(辰濃)歩くと脳を刺激する。苦と楽は一体、死と生とは一体
だと思う。
(小山田)遍路をすることで、はだかの自分に出会えると思う。
四国遍路道文化を世界遺産にという考えは、「共生の心を伝
えたい」という思いから出発したことである。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/45/c2/30b669dc3e9770258b6f20405b68b267.jpg)
パネラーやコーディネーターの発言の主旨とは違ったかも
しれませんが、このような話題がありました。これ以外の
発言もありましたが、メモしてないので省略します。
なお、このシンポジウムを主催した『「四国へんろ道文化」
世界遺産化の会』のWebは以下をご覧下さい。
http://88henro.org/article/3874350.html
このシンポジウムの直前に上演された、四国遍路をテーマ
にした、みかん一座のミュージカル『夢へんろ ~どんな時も
希望をすてず~』は、立ち見も出るほどの大盛況でした。
同ミュージカルは、6月23日(土)と24日(日)に松山市内
でも上演されます。詳しくは上記Webをご覧下さい。