あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

国際ウオーキングトレイル実踏 =野辺山~清里=(続き)

2007-06-18 23:25:02 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 2007年6月13日(水)(続き)

 平沢山をあとに、ゲートを通って牧場内に入り、土のうを積ん
だ段々の急坂を下る。たこを揚げていた東京港区の中学生と
行き交い、鞍部からひと上りで、標高1643m㍍の飯盛山(めし
もりやま)山頂に着いた。

 茶碗にご飯を山盛りに盛ったように見えるところから名付け
られた山である。

 こちらも360度の大展望で、なかでも八ヶ岳連峰の眺めが
絶景。東に奥秩父、南側の雲間には、残雪の富士山が頭だけ
姿を見せる。

 八ヶ岳連峰の大展望を見ながら昼食とする。さわやかな風が
心地よい。(上の写真は、われわれとは別のご夫妻)

 ゆっくりと大展望を楽しみ、西側の平沢に向かう下り道へ。
幅広い土道だが、丸太の段が500m余り続き、単調で歩きに
くい。林道との交差点で段は終わり、広葉樹林下を緩やかに
下る。


 林を抜け、右からの林道に合するところにゲートがあり、西
側に「ロッジ牧詞(ぼっか)」という宿があった。立ち寄ると、
50人以上宿泊可能というこぎれいな施設。

 そばに有機無農薬の農産物を販売する「風の里」という店の
あることも教えてもらった。

 玄関横の真っ赤なサラサドウダンが花盛り。

 T字路に出て右折、ビニールで覆われた若葉のレタスが並ぶ
畑の横を通過、次の角の左側には、喫茶の標識があったので
訪ねる。


 赤いトタン屋根、山小屋風の建築の「ロッヂ飯盛山」で、1泊
2食付き6500円とか。こういった喫茶や宿の情報を把握する
のも、この実踏の目的のひとつである。

 円形建物の南牧村平沢公民館横から建物だけ残る小学校
跡の先まで上がり、柏前(かしわざき)牧場付近から大門川へ
向かって下る。

 大門川が長野県と山梨県の県境。平沢橋を渡って山梨県
北杜市(ほくとし)に入った。

 橋のすぐ先を左折、ヴィラ千ヶ滝という宿の横から川沿いに
入る。少し先で急階段を下ると、弘法大師により開発されたと
いう千ヶ滝が、ごうごうと流れ落ちている。

 第2次世界大戦前後から、大峰山行者などにより心身修行
所となったことが記されている。河原へ下る途中の斜面岩穴
に、戦後建立されたという龍王塚があり、そばに、何本もの
錫杖(しやくじよう)が並んでいた。

 時計回りに半円形に車道を上がって、国道141号を横断、
商店街を通って清里駅に入り、小休止する。

 駅のそばに、山小屋風の北斗市営観光案内所があり、観光
パンフレットが並び、宿泊施設などの案内をしてくれる。

 若者向けのきらびやかな飾り付けが並ぶ商店街を西に抜け
る。駅東側の2つ目の踏切を越え、北に少し進んで案内板に
従い、清里聖アンデレ教会への道に入った。

 教会の北側から「十字架の道行」の道標に従い、林間の遊歩
道へ。

 広葉樹林下の気持ちよい土の道。林が切れて北側が開けた
牧草地からは、赤岳などが逆光にブルーのシルエットを見せる。


 広葉樹林を少しで、今度は南側が開けた牧草地。やや雲が
多いが、茅ヶ岳や富士山が展望出来る。再び木もれ日の射す
広葉樹林となり、小さい流れを3、4回横切る。

 下草にササが増えてジグザグの下りとなり、小海線の線路際
で、川俣川東沢に出た。橋を渡って右岸に回る。

 対岸の斜面から、吐竜(どりゆう)の滝と呼ぶ3筋の滝が流れ
落ちている。この先から、上流に向かって片道2.8㎞の川俣
東沢渓谷自然観察園の遊歩道となる。

 こけむす岩の間を流れる清流を見下ろし、岩や根の多い遊歩
道を、岩に記されたペンキの○印を頼りに進む。途中、鉄製の
急階段を上がって高みになる。

 対岸に覚円峰を望み、岩の間で流れが左右にくねる蘭庭曲水
を過ぎ、階段とハシゴを下って獅子岩橋を渡り、左岸に回る。

 ここで流れから離れ、木製の急階段を上がってジグザグに進
む。広葉樹林の遊歩道を抜けると、南側が開けた牧草地に出た。
左手が今日のゴール、清泉寮である。17時10分に着いた。

 牧草地を見下ろすジャージーハットと呼ぶ建物で、何組もの観
光客が名物のソフトクリームを手に、雲間に見える富士山や茅ヶ
岳などの展望を楽しんでいた。


 受付を済ませて鍵をもらい、南北に走る車道の東側にあるコテ
ージのひとつ、「横浜」に入った。

(天気 快晴後晴、距離 16㎞、標高差累積 1500m、地図 
(1/2.5万)八ヶ岳東部、谷戸、歩行地 長野県南牧村、山梨県
北杜市(旧高根町))
コメント
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