あるきメデス

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国際ウオーキングトレイル実踏 =海尻~野辺山=

2007-06-15 23:50:20 | 国際ウオーキングトレイル実踏
 カントリーウオーカー「やまさん」こと、山浦正昭さんが、ヨー
ロッパにあるような魅力的な歩く旅人によるロングトレイルづく
りをはじめて5年目になる。

 本州中部を縦断するコースづくり9回目の実踏が、6月12日
から14日にかけて行われたので参加した。

 第1日 2007年6月12日(火)
 =JR小海線海尻~海ノ口牧場~野辺山=



 朝7時過ぎに自宅を出て、JR中央線高尾駅8時46分発下り
電車に乗る。小淵沢で小海線に乗り換え、海尻(うみじり)駅に
12時37分に着いた。

 今回の参加者は、やまさんのほか、大阪のHさん、茅ヶ崎の
Iさんと私の4人。いずれも昨年も参加のメンバーである。

 無人の海尻駅ホームで記念撮影して、13時3分に出発した。

 そばの民家のオオデマリが満開。この辺の標高は1050m
ほど。首都圏よりは1ヶ月以上遅い開花である。


 かやぶき屋根にトタン板を被せた古い民家の残る海尻集落を
通過し、小海線の線路を越えて国道141号へ。

 まだ早苗の田んぼでカエルが賑やかに鳴く。500mほどで
国道に分かれ、千曲川の支流、湯川の右岸沿いの林道に入る。
東側に並行する高石川との間に、やわらかな彩りのキャベツ畑
が広がっている。


 川から少しずつ離れて、緩やかな上りとなる。谷間に、八ヶ岳
連峰の一角、残雪の赤岳と横岳かと思われる山並みが見えて
きた。


 背の高いカラマツ林や広葉樹林が続き、高石川左岸の高みを
進む。うるさいほどのハルゼミと、カッコウが鳴く。向かい風が
さわやかだが、上りが続くので汗が出る。

 林道かと思って上がってきたが、道路際に「農業用道路」の
標識がある。時たま通過する車も、どうやら農業関係者のもの
らしい。

 高石川の右岸に渡り、国道から3km余りでヘヤピン状に2度
折返すと、広々とした高原農場地帯となる。


 一面ビニールで覆った畑や、大きくなったレタス畑の向こうに、
八ヶ岳連峰の赤岳や横岳などの雄大な展望が広がる。

 東に見えるのは、奥秩父の甲武信岳(2475m)だろうか。


 海尻パイロット集荷場から500mほどで、再びカラマツ林に入
り、展望が途絶えた。


 ところどころに、シラカバも見受けられる。


 緑いっぱいの林に、鮮やかな彩りのレンゲツツジの花が現れ、
相変わらず賑やかなハルゼミの鳴き声が続く。


 流れの枯れた高見沢上流の橋を渡り、海ノ口牧場に入る。2
車線の直線道路となった。子牛の遊ぶ牧草地の先に、一昨年
夏に訪問されたという、天皇・皇后両陛下のお成り記念碑が
出来ていた。

 シラカバやカラマツなどの間にレンゲツツジも混じる混交林の
間を進む。海ノ口から上がってくるハイキングコースとの合流点
に、「八ヶ岳 犬の牧場」への標識があった。

 間もなくT字路に突き当たる。右手に、「八ヶ岳高原海ノ口自然
郷」の看板が立っていた。左に進んで杣添川の千ヶ滝橋を渡り、
林を抜ける。

 橋の手前に、「千ヶ滝入口」の小さい標識があった。

 山野草試験圃場そばの三差路を右折し、すぐ先の野辺山電話
交換局そばの三差路を左折する。南へ向かい、ほぼ標高1400
mの等高線沿いに野辺山原に向かう。

 東側の展望が開け、牧草地の向こうに鋭いピークの山が二つ
見えてきた。

 左が男山(1851m)、右奥が天狗山(1882m)かと思われる。

 西側の八ヶ岳連峰は、逆光でシルエットのようになってきた。


 6~7mはあろうか、大きな開拓記念碑の立つ牧場横を過ぎ、
別荘地を抜ける。筑波大演習林の看板のあるT字路を左折して
東へ、野辺山駅に向かう。

 右からの国道141号に入り、JA長野八ヶ岳の乳製品直売場
横で国道を左に分ける。


 17時15分、JRで最高所の駅、標高1345.67mの野辺山
駅に着いた。


 近くの「Aコープのべやま」で、夕食時のアルコールなどを調達
する。さらに南東に1km余り進み、18時ちょうど、「旅人の宿
こっつあんち」に着いた。

(天気 晴、距離 16km、標高差累積 720m、地図(1/2.5万)
 松原湖、八ヶ岳東部、歩行地 長野県南牧村)
コメント
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