あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

久しぶりの箱根

2007-06-02 19:27:26 | Weblog
 今週初めの5月28日(月)~29日(火)、箱根・姥子のホテル
での、伯母を偲び、中国に赴任する従兄弟の壮行会を兼ねた集
まりに出かけ、初めての場所や、30年ぶりくらいの箱根を訪ね
ました。



 新宿から小田急ロマンスカーで箱根湯本まで行き、湯本からは
久しぶりの登山電車で強羅に向かいます。

 登山電車の最もきつい勾配は1000分の80、いまは廃線と
なった、あのJR信越線横川~軽井沢間の碓氷峠越えにあった
1000分の68より急で、もちろん日本一の急勾配です。

 一気に上ることは出来ないので、3回のスイッチバックで進み
ます。営業距離は全線8.9kmですが、下の箱根湯本の標高
が95m、終点強羅が542m、標高差は約450mあります。

 塔ノ沢駅と大平台駅の中間、最初のスイッチバックになって
いる信号所からは、いま登ってきた線路の鉄橋が見下ろせます。

 写真の鉄橋を渡って左に進み、反時計回りに半円形のカーブ
を描いて、撮影した信号所まで上がってきたのです。

 終点の強羅駅に近づいた登山電車。

 もちろん乗ってきた電車ではなく、次の電車です。

 強羅駅はログハウス調の造りです。


 宿の送迎バスで姥子にあるホテルに入った後、夕食まで時間
があるので、近くを散策してみました。

 箱根ロープウェイの下に近い三差路際に、秀明館という古く
からの温泉宿がありました。


 構内にある薬師堂の内部。お堂のそばには古い石仏が数体並
んでいました。


 この日(28日)関東は気温が下がり、ここでは13℃。上着
なしでは少し寒いくらいですが、ツツジやシャクナゲが見頃で
した。



 翌29日の朝食後、ホテルの中庭に出ると、雲間から短い
時間だけ富士山が顔を見せてくれました。


 Oさんがレンタルしてきた車で、近くの大湧谷まで行き、遊歩
道を噴煙のそばまで上がってみました。

 ここを訪ねたのは、30年ぶりくらいでしょうか。


 芦ノ湖へ下って湖畔沿いに南端まで行き、箱根関所跡を訪
ねました。

 箱根関所は、江戸時代初期の元和5年(1619)に設けられ
ました。

 徳川幕府は、全国53箇所に関所を設けましたが、その中で
も、中山道の木曽福島(長野)、碓氷(群馬)、東海道の新居
(静岡)、そしてここ箱根(神奈川)の4箇所は規模が大きく、
最も重要な関所と考えられていたようです。

 箱根関所の復元はこの3月に終わったばかりのようで、いず
れの建物も真新しい装いでした。

 これは、関所の中枢ともいうべき大番所です。

 大番所内部には、役人の人形が並んでいます。


 私たちは南側の京口御門から入ったのですが、北側には、
この江戸口御門が復元されています。


 ほかに、足軽番所、厩(うまや)、雪隠(せっちん=便所)、柵
などが復元されていました。

 急斜面を少し上がると、見張りをした遠見番所の小さい小屋
があり、芦ノ湖の南面が見下ろせます。

 関所の北側にある、箱根関所資料館にも入り、高札や通行
手形など、関所に関するいろいろな資料も拝観しました。

 ちなみに、関所と資料館共通の入場券は大人500円です。

 箱根関所バス停からバスで小田原へ出て、往路と同様、小田
急で帰途につきました。
  

 

 
 



  

 

    
コメント
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