安倍首相が津波被害の自衛隊松島基地で乗り込んだ「ブルーインパルス」の練習機「731」が、人体実験で知られる旧日本軍「731部隊」と同じだったので、韓国のマスコミが、極右の本性を現した挑発だと色めき立っている。
良く調べず、他人の指摘や、呼び名のインパクトに食いつくのは、創氏改名、挺身隊、従軍慰安婦、第三国人呼称、日本海呼称、旭日旗・・・
驚くべきエネルギーだが、これも末っ子独特のパターンだ。
意味や実体より、名詞を叫び、人の反応を見て、次の出方を考える。
相手がビックリしたり怒ったりすれば、とりつく島ができ、エンジンがかかるが、無視されれば、立ち消える。
末っ子の韓国が、出たとこ勝負の「変化」に食いつくのに対し、長子の中国は、魂胆を持って、策略的に、試しの「信号弾」を打ち上げる。
いずれも、相手の反応の仕方で、撤退か追求かを、判断する。
腹と智恵のあった昔の日本人は、こんなことに引っかからなかったが、戦後の日本人は、向こうからすれば面白いぐらい、すぐ反応する。
戦後、大家族の縛りが無くなり、一族の責任者意識が無くなったからだろうか、自分のプライドのために、すぐ良い子になりたがり、言い訳や、訳知り、反論をする。「私はバカではありません」と、言いたがる。
昔の日本人の口が重かったのは、エエカッコのためではない。
バカと思われようと、悪者と思われようと、どう振る舞うべきかを考えていたからだ。そして、一度口を開き、動き出せば、「武士に二言は」許されなかった。
それが必ずしも良いことばかりではないが、沈思黙考は、島国に生まれた深い文化だ。
ところで、「731」は偶然だと言う安倍政権だが、2006年にTBSが731部隊の特集をした時、当時の安倍官房長官の顔をダブらせイメージダウンを図ったと、騒ぎになった。この時、偶然だと言うTBSに対し総務省は厳重注意の処分をした。
何とも因縁めいているが、そういう事件があった過去を踏まえれば、逆説的に、今回の「731」は、本当に偶然だったのだろう。
しかし、だとすれば、あまりにも不注意きわまりない。良し悪しは別にして、政権の座にある者が「意図せぬ」ミスをするのは、これまでなら直ちに、足下をすくわれた。
韓国は、安倍政権の数字絡みの偶然を、意図的な極右の意思表示と、これまた、もってこいのネタで叩いているが、いかにも表面しか見ない勘ぐりだ。
それにしても、意図的ではないかと思うほど、何でここまで、と言うほど、数字の偶然が重なるが、これは、占い的には当然の時勢現象だ。
96条論議の前から、映画「96時間」があり、その続編も今回DVD化された。ゲームアニメの「クロノア」をマニアは「96」と呼ぶそうだ。
そして、当の安倍総理が96代総理大臣で、96条改定にとりつかれている。
「96」は単数なら「6」。金星の数だから美と愛の数で、天秤座と牡牛座の象徴だ。天秤座の180゜に天王星。牡牛座の180゜に土星。
いまだ、金星は不安定で、何かと取りざたされる時には違いない。
同じ愛の数字でも、「69」なら、もう少し楽しい話題になったのかも知れない。