魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

奇人変人

2013年05月04日 | 占いばなし

YouTubeで、たまたま唐獅子牡丹を作詞作曲した、水城一狼という人の本人歌唱を聴いた。流石に自分の歌だけあって上手い。歌に込めた思いも伝わってくる。しかし、やっぱり高倉健で無ければ唐獅子牡丹にならない。

カラオケなどの模範歌唱の歌手は、どれも実に上手いが、悲しいかな売れる歌手ではない。
歌手としての上手さとは、正確に綺麗に歌うことではなく、その人でなければならないものを聞かせることだ。

音符ではなく、歌い手の存在に共鳴する時、聴き手の心が動く。
俳優では、高倉健が2月16日の水瓶座。石原裕次郎が12月28日の山羊座。どちらも、上手いとは言えないが、存在感が心を打つ。

山羊座も水瓶座も、元来の支配星が土星で、「本質」を表す。
水瓶座はやや受け狙いで表面的に流れるが、人好きする。
山羊座は土星そのもので、人間の潜在的な感情「哀切」にうったえる。山羊座の全身全霊の真面目さが、そうさせるのだろう。

水瓶座の歌手は愛されるが、山羊座の歌手は惚れられる。そんな違いがある。どちらも世相を創るぐらいの影響力がある。
人気歌手も星座により、カラーは様々だが、いずれにしても「普通ではない」何かを持っている。

何ごとにおいてもそうだが、天才とか、世の中を動かすような人は、どちらかと言えば、「醜いアヒルの子」だ。
上等、優秀、良質のような、世間の基準から外れている人だ。
世間から外れているから、世間に無くてはならない価値を秘めている。

夜には何もない砂浜も、たった一粒の砂金が、朝の光に輝けば、砂浜すべてが特別に見えてくる。
価値の均質化で、世の中が停滞する時、「醜いアヒルの子」こそ救世主になる。

何時の時代も、集団や時代の救世主は、落ちこぼれや変人だ。
言うことの無い優等生は、そのこと自体が危険な存在であることを知るべきだろう。政治家もしかり。


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