魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

美辞麗句

2013年05月07日 | 日記・エッセイ・コラム

近年、日本の総理大臣は軽くなり、マスコミは政見や政策より、重箱の隅をつつくような日常の細かい失敗ばかりを騒ぎ立て、政治と政治家を矮小化して、つまらないもの無意味なものにしてしまった。

それに同調する国民も国民だが、、支持率低下でめまぐるしく総理大臣が入れ替わった。日本の国民意識の中で、総理大臣は年間当番制が当たり前になり、何かあればとにかく「辞めろ、辞めろ」が行事になった。

こうしたムードが生み出した、「バカ総理」は、鳩山は次元が違うとして、「三バカ大将」に祭り上げられたのは、森、麻生、菅だろう。
ジャーナリズム消滅後のマスコミが創りだした、「バカの偶像」だ。
態度や言葉尻だけに、集中砲火を浴びせ撃沈した。

この3人は、自動車人間で言えば、揃いも揃って「エンジン」だ。
エンジンは形振り構わぬ「行動」で解決しようとする。ムードや印象より、結果重視だ。だから、行動中の「構え」が疎かになる。

「エンジン」は人気芸能人が多い。型にはまらぬ態度が、見て楽しいからだ。受けること、目先の結果に集中するから、飽きさせない。
この特性を、マスコミにクローズアップされてしまった。

確かに、話題にするには面白いネタを、次々と提供した。
しかし、それで能力が判定されたのでは、政治はできない。

政治、政見の内容を論ずること無く、無能と決めつけ撃沈してしまったのでは、戦艦大和も本来の能力に活かされることもできない。
もっとも、気の毒なことに「エンジン」は「好印象のもっともらしさ」と真反対だ。美辞麗句戦闘機の護衛が無い大和はあっけなく沈んだ。

大和は無能だったわけでは無い。生まれた時代が悪かった。

取り戻す」「奇人変人