魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

凄いなあ

2013年05月28日 | 日記・エッセイ・コラム

80歳の三浦雄一郎は、元来プロだから、ある意味納得するが、
50歳過ぎて本格登山を始め、世界7大陸の最高峰登頂を果たした66歳の女性が、ヒマラヤで遭難した。
この人も、チャレンジ精神という点で、やはり賞賛に値する。倒れても悔いは無いだろう。

昨今の、トムラウシ遭難のような、虫のいい、無責任な冒険登山ブームとは全く次元の違うものだ。
しかし、驚嘆、賞賛の思いの片隅で『なんだかなあ~』の念が過ぎるのは何でだろう。

一つには、横着者には理解できない世界だからだろう。
アムンゼンやスコット、白瀬隊など、調査や探査の目的があることなら良く解る。
しかし、一体何の目的で、誰のために登るのか、そういう意味で、登山だけでなく、冒険家というものが、解らない。

もちろん「そこに山があるから」と登るのは自由だと思うが、何でそれが脚光を浴びるのか。
そんなことを言うなら、スポーツ全てそういうものだと言うことになるのかも知れない。
だから、何か、こういうことを口にしてはいけないような気さえしてくる。

もちろん、スポーツの持つ、人類文化的な価値が解らないわけではないし、医学的な資料にもなるのだろう。ただ、登山の多くがほとんどシェルパの支えがあってのことであり、『シェルパの方が凄いじゃん』と、思ってしまうから困るのだ。

そんじゃあ、お前はやれるのかと言われれば、
「滅相もございません」と、恐れ入るしかない。
だから、ただただ、「凄いなあ」としか言えないのが、もどかしい。

やっぱり、不見識者だから解らないのだろう