魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

日本の術

2023年05月22日 | 占いばなし

日本の株価が上がって、経済専門家は当初、「もぐもぐ」と、切れの悪い説明をして、上がる理由を色々探していたが、さらに上昇すると慎重派は沈黙し、無責任な声が大きくなってきた。
惑星の動きを見れば、慎重派が不安なのも当然だろう。

木星と天王星が牡牛座に来た
天秤座の日本にとって牡牛座は第8室に当たり、「死とセックスと相続」のサソリ座と同じ意味になる。天秤座は全ての位置が、基本の牡羊座の真逆になる。牡羊座の象徴句は「I am」だが、天秤座の象徴句は「You are」だ。つまり、他人事こそが自分事。
本来、第8室は「サソリ座=他者の生産活動」であって、その結果として表れるのが、相続などの事柄となる。生産活動の結果が受け継がれるのが「相続」であり、次の生産者を生むのが「生殖」であり、生の引き渡し後は「死」となる。

世界の生産活動は日本にとっての「頂き物」になる。その他者の生産活動が大膨張するのだから、海外勢の思惑投資で日本株が上がるのは当然で、当事者の日本の実態や実感とは関係ない。
一方、失った半導体技術の再興をと、海外企業誘致に注力している。
しかし、他者次第の日本だからビジネスとしては問題ないが、プライドを賭けた技術力復活という点では見通しが暗い。

もともと、日本の経済を表す第2室はサソリ座で、他人の財布を当てする貿易や娯楽、サービス業で、海外投資も効果的だ。
しかし、天秤座の日本の特質は活動宮のオリジナリティだ。活動宮は「個」、「祖」、「他」、「社」の四分野の原点を表す。天秤座は「他」の他者との関係だから、協力や社交で、既存の物、他者をさらにランクアップさせる力だ。したがって、お金を出して他者に協力してもらうのは逆で、お金をもらって他者に協力する時に力を発揮する。
また、他者のアイデアや試行を具体的に磨き上げて、新しい製品にする能力が日本の能力だ。
日本で商売をしようとして来る企業からは、新しい物は生み出せない。

日本の生き方
他者を観察分析して、「自ら新しい物を生み出す意志」が無ければ、オリジナリティは生まれない。他国の企業が在ればむしろ邪魔になる。
日本の縮図は京都だが、他者が勝手にやって来るのを歓迎し、協力的に自由にやらせ、相手のお株を奪い上位に立ち、邪魔になったら、別の他者に駆逐させる。そして、様々な物が残る。
中国は、他者を呼び集め、その宿の主人が追い剥ぎになって、裸にして叩き出し、これは元々うちの物だと言う。これは中国が「祖」の活動宮で、伝来の大きな屋鋪を活かすのが生き方だからだ。
全てが他者頼みの日本は、「呼び寄せ」たら叩き出せない。向こうが勝手に来るのでなければ、自ら学びに行き、自分の部屋で試行錯誤して、新技術を生み出す。御用学者を呼ぶのは良いが、追剥商人を呼び込んだのでは、お株を奪う技術は育たない。


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