魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

代替わり(2)

2011年12月31日 | 大転換

250年間の大航海時代により、産業革命が起こったように、やはり、250年間の産業革命時代で、情報革命が起こった。(大転換

産業革命による民主主義は、共産主義や全体主義の変形も含めて、代議制がベースになっていた。これは、個人の素養に格差があることが前提とされていた前時代の名残であり、250年前には、優れた人が代行するのが自然のこととして受け入れられた。

ところが250年後、近代国家が必要とした人材育成の教育制度に、今日の情報化が加わり、政治代行者と一般個人との差はなくなった。
お偉い先生様」に委せておけなくなったのだ。

今、世界的に起こっている、政治の混乱は、近代国家の仕組みが行き詰まりを迎えていることを表している。
日本でもアメリカでも与野党対立で政治が動かず、中東の独裁政権が倒れ、EUはまとまらない。

これだけ情報化した世界では、二階から目薬のような、布団の上から愛撫のような、代議制は、もう、受け入れがたくなっている。
二千年以上も昔の、陶片追放のやり方で、仰々しく行う選挙制度そのものが、とっくの昔に陳腐になっているのだ。(棄権の増加)

個人の意見が瞬時に反映される環境を、そのまま使う人気投票のようなやり方が良いのではない。しかし、個人の意思を伝達する手段があるのに、使わないこと自体が、政治不信を生んでいる。

今の政治停滞は、冥王星ヤギ座時代の、政治変革の行程だ。
ここに大きな行き詰まりと、技術革新が加われば、世界はたちまち姿を変える。
そして、その「大きな行き詰まり」は、着々と条件が揃い始めた。

世界同時不況、食糧問題、エネルギー問題・・・
これらの問題に、最も多く関わっているところと言えば、1929年はアメリカだったが、今、これらの問題に、さらに加えて、唯一、情報圧力を掛けているのは中国だ。

体調が悪くなったら、先ず、衣服を緩めて身体を解かなければならない。ところが中国は、平時なのに刃物でも刺さっているような「縛り」を加えている。どう見ても、死ぬしかない。
中国がパンクすれば、世界は変わる。

この意味で、やはり、次の時代は中国が鍵になるだろう。ただし、中国が中心になってという意味ではない。(民主化すれば別だが)

こうした、250年の産革パラダイムの生涯が終わる時、新しく生まれてくる技術革新の産声とは、エネルギー生産と、食料生産であり、
核融合や人工光合成、バイオ肉などの、高度な技術などの他に、コロンブスの卵的な、簡単で金の掛からない技術も生まれてくるだろう。
とにかく、大変な嵐の時代であると同時に、われわれは、相当、トンでもないものを目の当たりにする機会にも恵まれているようだ。