魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

大ハズレ

2011年12月12日 | 日記・エッセイ・コラム

清水寺の今年の漢字一文字は「絆」だった。震災後やたら耳にする言葉だから当然だが、以前に既にあったような気がしていたので、除外して考えていた。二位が「災」だったらしいが、これも前にあったと思うので「厄」ならありかと思ったが、思いつくには少し特殊かもしれない。

世相の動きをイメージするのに、少し口が滑りすぎた。実際の一文字とは違って、大ハズレになった。
大ハズレは認めた上で、イメージが間違っていたわけではないと、
減らず口をたたきたい。

世相イメージで強調したことは、人間の「生き方」が問われるということで、「哲」や「覚」の例を挙げたわけだが、今年の「絆」は、「震」や「災」などの現象ではなく、「人の心」の問題で、「哲」「覚」同様に、精神や生き方を表す言葉だということだ。

同じ観念や智の問題でも、「哲」や「覚」が、精神や知性であるのに対し、「絆」は人情や心だ。大衆心情の琴線に触れるのは、やはり、目に見えるような概念、「絆」だった。

それにしても、前に一度無かったかなあ???

覚覚然然