魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

ドッキリ

2011年04月06日 | 日記・エッセイ・コラム

悪い情報
悪い情報から告げるのがアメリカ式だが、良い情報と悪い情報を、混ぜて出すのが日本式のようだ。

アメリカ式
「お父さんが亡くなりました」「あなたへの遺産相続は10億です」

日本式
「もし、お父さんが亡くなった場合、あなたが受け取る相続額は、亡くなり方や、そのタイミングによって、20億から1億までの差があります。」「現在の不動産価格では、仮に、受け取るような事態になれば、相続税等の諸経費を引いた場合、4500万にしかなりません。まことにお気の毒ですが、この用紙にサインと捺印をお願いいたします」
「???・・・ ビェーッ!!! 父さんが死んだ

もううんざりだ
一朝事あれば、すべて明るみに出る。
それまで良しとしてきたことの舞台裏が現れるし、居合わせたすべての人が本性を現わす。

津波を見て、「かわいそ~」と、泣いていた人達が、原発事故で放射能が我が身のこととなると、一斉に修羅場を演じ始めた。

アメリカや日本の近隣諸国では、国民がパニックになり、次いで、日本政府への批判に向かい、日本そのものの非難に変わった。

原発先進国アメリカは、あたかも自国では起こりえないかのように、事故状況を日本政府の不手際と言いつのり始めた。

日本国内では、それに便乗して、これまでの原発政策の張本人である現在の野党が、罪を覆うため、政府の不手際を言いつのる。

フランスは、自国民に技術の優秀さをアピールするため、サルコジ大統領が一度も来ようとしなかった日本に飛んで来て、
「助けてあげましょう」と言う。日頃、日本嫌いを公言し、日本の悪口を言って回っていた大統領は、顔が硬直していた。

中国は、日本の事故で学習するから大丈夫と国民を押さえ、むしろ、この非常時に日本がどの程度反応できるかに関心を持ち、尖閣まで飛行機やヘリコプターを飛ばしてきた。軍事国家の面目躍如だ。

韓国は、地球を一回りした放射能が韓国で観測されたと騒ぎ、原発処理に参加させろと、いつもの「イッチョ噛み*」精神を発揮していたが、それが拒否されると、
汚染水放出を聞くや、「国際法違反だ」と、日頃言われることを、ここぞとばかりに言い返している。

ロシアは、例のごとく周りの様子を見ながら、そろりと、
「間違いなく、われわれにも影響がある」と、一言添えている。

人も国も、切羽詰まると本性を現す。
日本だけがドッキリカメラではない。これは本当だ。

*:「イッチョガミ」
オレも「一丁、噛ませろよ」と、どんなことにも首を突っ込んでくる人。後で、さもその主役のような顔をする。