魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

家計簿屋

2011年04月20日 | 日記・エッセイ・コラム

消費税に賛成だ。しかし、今ここで、消費税を引っ張り出すか?
日本の政治は、やっぱり、母ちゃん思考だ。

平時なら、幅広く徴税をすることは効率が良いし、消費意欲に直接的な影響は少ない。
しかし、そうでなくても、みな、禁欲的になっているこんな時に、金が必要だからと、直接、「金を出せ」と言うのは、父ちゃんの給料だけでやりくりする、専業主婦の発想だ。

金が要る時には、稼ぐことが先だ。稼ぐには投資しなければならない。投資は魚釣りの餌だ、餌を付けなければ、釣れるわけがない。
びた一文出さずに、集金だけを考えるのは、役人の発想だ。
給料、手当、公用、天下り・・・自分は、びた一文出さない。

役人は優秀を自認する。母ちゃんは内助の功を主張する。
全くその通り、大変な仕事をしている。だが、金を稼ぐには金が要る、そういうことは理解できない。

政治家と官僚は、父ちゃんと母ちゃんだ。仕事がうまくいっている時は、母ちゃんの家計簿に合わせていることもできる。しかし、失業してしまったら、一度、家計簿停止だ。つじつまが合わなくても、父ちゃんの、仕事探しの軍資金を出してやらなければならない。
ところが、父ちゃん自身が、母ちゃんの尻に敷かれている。

金がないからと切りつめていては、やがて蓄えは底をつく。
「民のかまど」から煙が上がらない時には、年貢を止めるのが日本の知恵だ。
納税者が困窮している時には、民が立ち直るまで待ってやる。
それが、古代からの教訓なのだ。

だからと言って、バラマキはいけない。「アメをやるから金を出せ」では、民は糖尿病で死んでしまう。民が自由闊達にそれぞれのやり方で富まなければ、経済全体の活力は上がらない。

官僚のつじつま合わせが、政治の常識と考えられて来た今の日本では、絶対にできないことだが・・・

3年間、税金免除、高速も空港も無料、天下りの解雇、財務役人の報酬1/4・・・など、やってみれば、日本の経済は爆発的に元気になるだろう。それから徴税すれば、一気に取り戻せる。

日本経済の足かせは、結局、官僚ではないだろうか。