m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

大阪北浜界隈の近代建築を案内する

2020-09-26 | 建築巡り・街歩き【大阪】
昨日は関東からお越しのワールドワイドなトラベラー、こけし山田さんを
大阪の近代建築巡りへアテンドすることになった。
見応えのある建物を効率よく案内するには、やはり北浜界隈しかない、と
青山ビル→伏見ビル→芝川ビルでランチ→旧宗田家のガラスギャラリー→船場ビルディング→生駒ビル→新井ビルの五感でお茶
と、我ながら流れるような隙のない?プランを立ててみた。


まずは青山ビルから。
この辺りの建築を見るのは初めて、というこけし山田さんには、
建物内部の様々な細工にいちいち反応を示して頂き、案内のし甲斐も十分。


青山ビルではオーナーさんにも出くわし、普段非公開の応接室を見せて頂くというラッキーな偶然も。


お隣の伏見ビル



雨模様の日だったが、この辺りはオープンな建物も多いので、適度に内部空間も見ることができて楽しい。


玄関ポーチに敷かれたモザイクタイル。


腰壁の窯変が美しいタイル。


そして芝川ビル。
竜山石の独特な色と質感で表されたマヤ・インカ文明風の意匠にうっとり。





マヤ・インカの装飾の部屋がチョコレートショップとして活用されているとい
うマッチングぶりに感嘆の声を上げられていたこけし山田さん。


ランチは地下のベトナム料理店へ。


食後にやってきたのは宗田家住居の「CuteGlass Shop and Gallery」。
大正時代の町屋の古い部分をできる限り残し、新しい部材とうまく融合された建物。
ここはほんとに、いつ行っても店員さんがとても親切で、建物についても、展示物についても詳しく丁寧に説明してくださる。
販売されているガラス瓶もおしゃれでとても安くて、もっともっと人がたくさん来てもいいんじゃないかと思ってしまう。土日が休みなのがネックかなあ。


透明度の高い日本精工硝子製のバリエーションに富んだガラス瓶がずらりと並ぶ。
どれもが、100円~ととても安価。


瓶の上に別の小さな瓶を蓋のようにかぶせることで、
素敵な香水瓶風になる、、というような楽しい取り合わせもできるのだ。
これはお客さんからのアイディアだそう。
100円と150円の瓶が、こんな高級そうな瓶に生まれ変わるなんて面白い。
瓶の組み合わせ、活用方法は無限にありそう。



この三角の瓶は、なんと底の三隅に、可愛いクマの顔が。
しかも、それぞれ笑、哀、怒と表情が違うという芸の細かさ。


吹き抜けを見上げると、瓶を取り入れた立体的なステンドグラスがある。


蔵から見た母屋。
母屋の地下にはこの中庭に入口がある防空壕も残されている。


蔵を利用した展示室。
今ではもう作られなくなったウランガラスの砂糖壺。


季節毎に変わる展示は、今回はウィスキーのミニチュアボトルコレクションがメインで、常設でルネ・ラリックの香水瓶や薬の瓶、などなど・・



水飴の瓶。
控えめな装飾がレトロでかわいい。
改修には腕のよい職人さんと、センスあるデザイナーが担当したであろう母屋もじっくりと見せて頂けた。


そろそろお茶でもしたい感じになってきたが、やはり船場ビルディングは
見ておいてもらわなければ~ともうひと踏ん張りやって来た。


外観からは想像もつかないこの内部空間が目の前に開けると、
やはりいつも新鮮な感動がある。



特にこの日は平日だったので、多くの人が出入りし、このビルが実際に使われている姿、建物が生きていることを実感できた。


そしてお茶へ行く道すがらにラストの一軒、生駒ビルディングへやって来た。



こちらも1階部分は見学OKで、大理石に囲まれたアールデコな階段、ステンドグラス、エレベーターなど見所満載。


そしてようやく最後にやってきた新井ビル。
銀行の建物を改装したビルにある「五感」でお茶した。
これにて本日の北浜界隈の近代建築巡りは終了。
歩き圏内のこの狭いエリアにこんなにもまだ古い建物が残っていて、
それらが全て生かされ活用されていることを改めて実感できて、うれしくなった。
ツィッターの達人であるこけし山田さんには、ツィートの極意?を伝授してもらったり、情報交換できて楽しかった。


更に頂いたお土産。
「CHOURAKUKAN」の文字が建物のシルエットに散りばめられているという
ハイセンスなもの・・
近代建築好きにはツボ過ぎるパッケージだなあ。


中身も煙草王なだけに煙草型の箱に入ったクッキーがおしゃれだった。

こけし山田さんの今回の北浜界隈建築巡りの一連のツィートはこちらから↓
う~ん、勉強になるなあ。。

コメント
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