
中書島の2軒の元遊郭建築のお店、「ふじわら」と「萬平」を案内して頂いた後は、もう遅くなったついでに新地湯へ入って帰ることにした。

玄関靴箱前のモザイクタイルは玉石タイルの中に楓のような葉っぱが混じったもの。
上がり框はカーブに沿ってグリーンの細かいモザイクタイルが貼られている。

色合いも渋く、葉っぱ混じりが風流だなあ。

腰壁に貼られたタイルも入口に向かって弧を描く。

私が入った時は閉店30分以上前だったが、入浴後はお客さんが一人になり、
写真もOKと言われたので、有難く撮らせて頂いた。

浴室前の窓は角が丸くモザイクタイルの縁取りが施され、

床はこんなオレンジのグラデーションと茶色の取り合わせが渋いタイルが敷き詰められている。
足拭きマットが最小限の大きさなので、タイルがたっぷり見れてうれしい。

入口上部にはレトロなチューリップ型照明が二つぶら下がる。

そして浴室前の洗面台。
洗面台の中はブルーのタイル、前面には華麗な模様が入った縦長の真っ赤なタイルが鮮やか。

窓のアールに沿って貼られるモザイクタイル。

洗面台の手前は、濃紺の花模様混じりのタイルが引き締める。

ベビーベッド付きロッカー。

まだ、入り口横に違ったモザイクタイル発見。
浴室前だけでも様々なタイルの競演が見られる。

そして中へ。

突き当りの壁面には、山並みを背景に湖畔に佇む赤い屋根の家が描かれたタイル絵が描かれている。

その絵の左手には竹を模したタイルが長さもまちまちに貼られていた。
モザミューで以前、いろんな種類の竹のタイルをたくさん見たことがあったけど、こんな風に銭湯で使われてたのかー

洋風チックな絵と和風の竹のミスマッチ感がよいなあ。

男湯との境の壁面上部には、こんな花模様の入ったタイルが一列。

そして洗い場周りのタイルもバリエーションに富んでいた。

床のモザイクタイルは以前に見た尼崎の第一敷島湯さんの床と色違いだ。

床から立ち上がりに貼られた蛇口周りのタイルは、
花の模様の入った白いタイルと、

ベージュのタイル。
形は同じだけど、色と地模様が違うと、全く別物に見えるなあ。

大きな円柱にも茶色のモザイクタイルがびっしり。


浴槽は横に三つ並ぶ。

一番手前の浴槽には、底に鯉のタイルが2匹、玉石タイルに囲まれて貼られていた。

片手に赤ちゃん、片手に甕を持つ、器用なビーナス?像。
台の上のカラフル玉石にも萌える。

噴水が流れてる状態。

十分に写真を撮らせて頂き、店主さんとお話していると、
男湯の方は女湯と違ったタイル絵が描かれているよ。と教えてもらい、
男湯はまだお客さんがいるから、撮ってきてあげる!
と親切に写真を撮ってきてくださった。

女湯の洋風ぽい風景とは違って、松林や海、海岸が描かれた和の風景。
残念ながら湯気でちょっと曇ってしまったけど、心遣いをうれしく思った。

こちらはお土産として販売されていたラッキー植松さんの絵葉書が可愛い。
「脱衣所の高いローマ式天井」を写すのを忘れてた~