m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

橋本・元遊郭建築の漢方エステ店へ

2020-09-15 | 建築巡り・街歩き【京都】

京都、橋本にあるこの二階の連なる窓が印象的な建物がマッサージ店としてオープンしたとの情報を得、先日、そして一昨日と訪れてきた。


鯉と水紋の透かし彫りの欄間が目を惹く外観。


玄関を入ると、目に飛び込んできた書院風の入口?!
装飾の洪水に度肝を抜かれる~



この日は3人でマッサージの予約をしていて、マッサージの前に見学させていただいた。


上がり框は二段重重ねになっていて、一段目はタイル貼り、
二段目は節だらけの木材が使われてて、階段一段目のアールに沿って、同じく弧を描いている様にうっとり。



上がり框のコーナーを包み込むように貼られたタイルにも萌える~


こちらのタイルはマットでカラフルな色合いのあまり見たことのないようなタイル。
所々、窯変が美しい渋めのタイルが入れられてる。





書院の障子は、大胆なデザインの組子が入れられていて、その前には
自然の木の根を利用した鶴?のオブジェが存在感放ってた。


階段の一段目のアール。
二段目の上がり框と同じく節だらけの木が使われてる。



階段上り口の天井もアールを描いていて、玄関だけでも萌えポイントがいっぱい。


ほんとは出入りするところじゃないだろうけど、書院の障子をくぐって中へ。
主室との間に細かい細工が施された欄間。



松林や山並み、橋などが透かし彫りされている。


主室には壁一面にビルトイン和箪笥がきれいに収まっている。
高価な木材が使用されているという。


そして床の間。
自然木を利用した床柱や長押。


書院の欄間は松を中心に竹と梅が添えられた賑やかな意匠。



そして驚くべきは、中庭に面して弧を描き、張り出したステンドグラスの窓。


ステンドグラスを中から。
この華やかさ。所々に花模様がデザインされたアールデコなステンドグラスが可愛過ぎる~


アールを描いたコーナー部分・・
こんなカーブのついたステンドグラス、初めて見たかも?
すごい技術だなあ。更にこれがずっと破損もせずに残っていたのもすばらしい。


中央部分は透明のガラスが入っていて、ガラス越しに中庭が見える。


ステンドグラスの下のスペースは今は洗濯機が設置されたコーナーになっているが、当初はタイル貼りの洗面台が置かれていたそう。ステンドグラスとタイルのコラボが見たかった~


ポップで可愛い色とりどりのガラスに、大興奮!


色の入っていないガラスも、地模様がそれぞれ違っていて、何パターンもの種類があるようだ。








そして中庭の片隅にあったタイルたち。
伺ってみると、玄関の腰壁に貼られていたものだそう。剥がれ落ちてきたため、仕方なくタイルを全部剥がして、貼り替えたのだとか。
玄関の腰壁を見るとかなりの広範囲にタイルが貼られてたよう。
タイルが貼られていた頃は更に華やかだったんだろうなあ。


マーブル模様のタイルもいくつか見られる。


2階へ。
中央にはステンドグラスの欄間のあるお部屋。
部屋の前の廊下天井には扇の意匠が広がる。





部屋の入口上部には幾何学模様のステンドグラス。


幾何学模様に花も加わって


こちらの部屋は施術室になっていて、楕円形のステンドグラスが
入っている。左右対称のデザインで、1階と同様カラフルで可愛い。



この日はマッサージをしてもらう予定だったが、肩甲骨の不調を訴えると、
「火療」をすすめられ、受けることになった。
火療は中国5千年の歴史のある伝統的な漢方療法。
それが結構気に入って、後日再び、具合が悪い?友人を伴ってやってきたのだった。


体を火で熱した後、漢方を刷り込み、そのまま30分ほど横になって休む。
美しいステンドグラスを眺めながら、至福のひととき。


このステンドグラスをタイルで作っても面白そう~と作品作りの妄想が広がった。







廊下の突き当りは松の意匠の飾り窓。






2階の窓を中から。


外から見るとよく見えなかったが窓の一番下には紫、緑、青、黄と色ガラスが入っていた。


階段は全部で三つ。


10月からは宿泊施設としても営業開始されるとのことで、お部屋も見せて頂いた。
床の間のついた広い部屋。



繊細な欄間や組子が美しい。


「小便」と文字が残されていたトイレ。


床は白黒のタイル貼り、床からの立ち上がりにはカラフルな無釉タイルが散りばめられている。



トイレ前の洗面台は当初はタイル貼りだったそうだが、改修されていたが
両脇の窓は紫の色ガラスが入っていた。


2階から中庭を見下ろす。
物干し台は宿泊施設の為に後から設置されたもの。


部屋の意匠は少しずつ違っていて、清潔にベッドメイキングされてた。
宿泊は二人で泊まると、一人3500円、一人だと5000円(だったかな?)
マッサージ、火療共、1時間2800円とお手頃価格。


お店のオーナーは中国人の方だけど、建物の価値を理解して、
できるだけ元の形を損なわないよう改修されたと言われてた。
こんな風に残してもらえて有難いなあ。
これからも多くのお客さんに来てもらって、末永く維持できたらいいなと思う。





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大阪メトロタイル巡り・御堂筋線&谷町線その二

2020-09-05 | 建築巡り・街歩き【大阪】

福田利之原画展へ行った後は、前回の地下鉄タイル巡りの続きをすることに。
御堂筋線の新金岡駅。
遠目で見ると、木立に見えなくもない。
緑の木々に混じって紅葉した木も。地面から草も生えてる?








寄ってみると、こんな立体感のあるタイルと平面のタイルが織り交ぜられてる。


この立体感のあるタイルは住宅や店舗の玄関周りでもちょくちょく見かける形。





北花田駅はタイルは横向きに貼られ、ブルーの濃淡のタイルをメインに
赤いタイルがアクセントに入れられてる。


何を表しているのか分からない抽象的なタイル画


ブルーのタイルは波のような模様が入ったものもある。




長居駅は陸上競技場にちなんでか、スポーツする人を描いた陶板画。





向かいの陶板画は長居公園の花かなあ。







長原駅のホーム階のタイル。
黄色とオレンジのコントラストがきれいなタイル。


改札階に使われてたタイルは他の駅と比べて地味目。
ごつごつしたランダムな形のタイル。


出戸駅のホーム階。
黄緑が鮮やかなタイル壁。


改札階のタイルは大半が隠されてたけど、一部覗いていた壁面。
ダークブラウンの立体感のあるタイルに、地模様にフリーハンドで描いたような細かな筋が入ったタイル、中央に切株の断面のような模様が入ったタイル。






平野駅のホーム階
濃紺のタイルが美しい。


平野駅の階段には、やきものの風合いのベージュ系のタイル。
所々に花のような印が入ったタイルが入れられている。










駒川中野駅の改札階は白いタイル壁を背景に、ブラウン系のタイルが交差するように入ってた。


ベンチもブラウンでかっこいい。



駒川中野駅のホーム階のタイル壁。






この日の地下鉄タイル巡りの〆に、かき氷フリークのOさんに以前教えてもらった千林大宮の角屋へやってきた。


レトロな店内には、魚が描かれたガラスが可愛い!


メニューはめちゃめちゃ多くて、どれも安い!
すごく迷ってしまったが、


結局かき氷をやめて、抹茶カステラプリンソフトクリーム?だったかな?
にした。
ソフトクリームはさっぱりしていて食べやすく、プリンも美味しい。
天辺にはクコの実までのってる。
これで440円は安いなあ。満足・・


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福田利之原画展へ

2020-09-04 | 美術館・ギャラリー他
TUTAYA梅田店で開催中の福田利之原画展へ行ってきた。
以前図書館で福田利之さんのフィンランドのエッセイ本?を読んだ時にその中にあった絵がとても魅力的だなあと思ってたので、原画展があると知り、楽しみに訪れた。


原画は、とても可愛いくて、自分好み過ぎて震えた~
独特の色彩と質感と装飾的なデザインの絵がツボ。


コラージュのように上から文字の入ったペーパーや古切手などが貼られた
ような作品もあり、


やや凹凸のある味わいのある質感はどうやって作られてるのだろう?
と思ってたら、購入した作品集に制作風景が記されてた。
ベースにはキャンバスにティッシュを貼り、その上から描き、コラージュを施し、更に上からティッシュ、そしてニスでつやを出して、コーヒーなどで古びた加工をされているようだ。すごく手をかけて作られているんだなあ。



作品集の絵はマットな感じに写っていたが、原画はとても鮮やかで艶やかで
色合いがより美しい。






装飾的な絵もとても素敵。
なんとなく、瀬川康夫の絵本を思い起こしてしまう。


北欧ぽいデザインの絵もいいなあ。
こちらもとても色合いが美しい。


こんなシンプルな線で描かれた絵も。
これはTシャツにもなってた。


じっくり味わおうと思わず作品集2冊共購入。


パッケージが可愛い過ぎて特に飲みたくもないアイスコーヒーも買ってしまった。



こんな味のあるイラストのパッケージは反則だなあ。

原画展、堪能した。。
京都でも10月に原画展があるようなので楽しみ。
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