m's diary

タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

小堀京仏具工房見学

2012-09-15 | 工場見学・社内見学


日をあらためて京都山科、宇治方面へ工場見学へ行った時のレポ。
まず伺ったのは創業1775年の小堀京仏具店。
スライドと社長さん自らの説明を聞いた後、製作工程の見学へ。





仏具製作には素材の吟味が大切。
主流は紅松で中国やシベリアなど寒いところで育った年輪の幅の狭い締まった木を用いるのだそう。

「木地」といわれるノミやカンナを使って手作業で細かな部材を製作する工程。





木地製作には図面を用いず、角材に寸法を書いた「杖」というものを使用するのが独特。





細工を施すためのカンナはこんなにも種類が。
職人さん手作りのものだそう。





子供の指ほどのこんな小さなカンナも。





見事な獅子の浮き彫り。
各パーツを彫り、繋ぎ合わせて作られたものだそう。





こちらは漆を塗る工程。
丁寧に下地を作った後、漆を塗る、乾燥、磨くを繰り返し、出来上がったものを
「蝋色」といって炭で漆塗の表面を磨く工程も。
最後の仕上げ磨きは手で行うそう。




漆塗りに使われるハケは人の髪の毛でできたもの。
ハケ目を残さず塗るには髪の毛がベストなのだそう。
ちなみにハケは1本10万円くらいするとか。





漆を乾燥させる部屋。
漆というのは湿気があるほど乾くというもので温度と湿度を保った「室」に入れて乾かす。





漆塗終了後の製品。





こちらの部屋は金箔押しの工程。
まずは接着剤となる漆を塗った後、金箔を置き、真綿で押さえていく。





厳選された素材に職人の技が結集して出来上がった製品の数々・・













見学の後は私たちも金箔押し体験をすることに。(体験料500円)
漆の代わりの接着剤を盃に薄く伸ばし塗り付けた後、金箔をそっと置いていく。

金箔はアルミホイルを100枚分に薄く切った時の厚みで、お米一粒を畳1畳分にのばしたほどのものなのだそう。
日本で金箔が作られているのは石川県の金沢。





とっても薄い金箔なのでよれたりめくれたりですき間なく敷きつめるにはなかなか難しい;
余分に金箔を追加してもらってなんとか敷きつめ、真綿で押しつけた。





余分な金箔を払って完成!

興味深い仏具の製造工程や金箔体験(体験料500円)など充実の工場見学だった~







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川村義肢工場見学

2012-09-14 | 工場見学・社内見学


豆腐の工場見学の後は大東市にある川村義肢へやってきた。
川村義肢は義手や義足などの義肢やリハビリテーション製品の製造などさまざまな福祉用具を取り扱ってる会社。
こちらの工場見学ツアーへ参加した。





義手や義足はオーダーメイド。
採寸、採型を経てお客さんひとりひとりに合わせて微調整しながらじっくり作られる。
義肢は体型が変わった場合、子供の場合だと成長に応じてその都度作りなおすことになる。
装着したまま温泉に入ることができる義足など、常にお客さんの立場に立った商品を開発されているのだそう。





ギプスモデルの製造室。
長年の勘により程よい硬さに石膏を手で練り上げる職人さん。





車いすは製造はされていないが修理やメンテナンス、使いやすくするための改造などを行っている。





発達障害児のための感覚統合訓練器具の製造も。





そして義肢装具の歴史展示室へ。
最初の頃は竹で覆われただけのような粗末なものから、今では本当の足と見紛うような精巧な義足が作られるようになるまでの変遷を見る。





こんな作業用の義手なども。





スポーツ用の義足もあり、デザイン性を考えたおしゃれなものもいろいろ。





川村義肢ではこのような人口ボディも作られていてかなりリアル。
病気やけがなどで体の一部をなくされた人にとっては
いざというときにはこういうものがあると知っているだけでも心の支えになるのだとのこと。





一階は福祉用具のショールームになっていて、さまざまな用具を試すこともできる。





子供たちは車いす体験をさせてもらっていた。










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なごみの豆腐伏見屋工場見学

2012-09-12 | 工場見学・社内見学
旅記を小休止して夏休みの終わりに二日かけて家族、両親連れで行った工場見学系を・・



茨木にある豆腐屋「伏見屋」へ。
豆腐ができるまで、を説明してもらった後、工場の方へ案内していただいた。
豆腐は以前に大豆から作ってみたことがあって結構大変だった記憶があるのだけど
こちらのお豆腐は国産の3種類の大豆と地下水を使って作られる。
大豆1kgから豆腐は10丁でき、こちらの工場では1日約20000丁作られているそう。
見学の中では1枚1枚手作業で引き上げられる湯葉の製造工程がおもしろかった。
一見簡単そうだったけど熟練の技が必要なのだとか。





見学の後は試食に。
この試食がかなり充実していてびっくり。





ざる豆腐





ゆばに厚揚げ、こんにゃく





おからハンバーグもおいしかった。





こんにゃくゼリーも。





驚きの美味しさだったのが豆腐のチーズケーキ。
ふんわりと軽いムース状なのだけどお味は濃厚。

豆腐のフルコース?を食べたらお腹はもう満腹に・・
この後お昼をどこかで食べて次へ向かう予定だったけどこの試食がお昼代わりになってしまった;





試食の後は店頭でショッピング。
試食で美味しかったものなどあれこれ購入した。
ここで買ったスンドゥブチゲの素がとっても美味しかった~
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富山&石川の旅2012【高岡の近代建築】

2012-09-10 | 富山&石川の旅2012


富山での1泊目の宿はぷにょさんにもすすめていただいた高岡にした。
一夜明け、早朝散歩へ繰り出す。

山町筋では土蔵造りの町並みが見られる。
筏井家住宅は明治36年の建築。





こんな特徴的な屋根飾りのある土蔵造りの建物がたくさんあった。




和風な土蔵造りの建物だけど、





窓枠装飾や柱の意匠が洋風なのが面白い。





土蔵造りの建物に混じってこんな洋風建築のお宅もあった。
花の手入れに出ておられた住人の方と素敵なお家ですねーとしばし立ち話・・
奈良からこちらへ嫁いで来られたとかで標準語で話してるつもりだった私の関西弁?を見破られた;





建物に2か所入れられてたレリーフ。
何のマークなのか聞いてみたけど分からず。





銅器の町だからか?銅板貼りの建物もたくさん見かけた。













明治38年の建築、井波屋仏具店
鋳物で作られた唐草模様のアーチがモダンな建物。
内部も素敵なのだそうだけど、早朝なので開いておらず。





井波屋仏具店のななめ前辺りには辰野金吾監修によって大正3年に建てられた富山銀行本店。





昭和10年建築の宮崎商店。
隣の土蔵造りの建物と合わせて介護施設として利用されていた。





天使のレリーフがかわいい理容院。









土蔵造りの建物と洋風の建物が合体したような不思議な外観の塩崎商店。
明治33年に建てられ、昭和10年に道路拡幅工事により改築した為だそう。













高岡には他にもまだ魅力的な建物がたくさんあったけどきりがないのでこの辺で。
結局早朝散歩の1時間半くらいでは見足りず、朝食後プールへ行く家族と別れてレンタサイクルを借りて金屋町の方へ行くことに。

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富山&石川の旅2012【日本のベニス?新湊内川】

2012-09-07 | 富山&石川の旅2012


新湊へはお昼にも道の駅へ白えび丼を食べにきたのだけど、日本のベニスと呼ばれてる内川沿いの港町の町並みも
見ておかねば~と高岡へ戻る前に立ち寄った。





夕暮れの港町、やや涼しくなった内川沿いを少し歩くことに。





内川は全長1.8kmの川。
かつては漁船、北前船、交易船などがさかんに行き来していたそうで
いまも漁船ががたくさん係留されていて、風情のある景色が楽しめる。









内川にはそれぞれ特徴のある11の橋がかかる。
ステンドグラスがはめこまれたかぐら橋。














川沿いを歩いた帰りは一本内側の道を歩く。





ちょうどこの日は24日、地蔵盆のお祭りでにぎわっていた。





この日のお昼、道の駅新湊で食べた白えびかき揚げ丼
サクサクでおいしかった~





白エビかき揚げ丼は全国ご当地丼選手権にて準グランプリを受賞してるのだそう。


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富山&石川の旅2012【伏木の近代建築】

2012-09-06 | 富山&石川の旅2012


ところてんを食べに伏木にやってきたからにはついでに近代建築も見ておかねば。
今回の旅では日中は暑過ぎて家族はきっと1mmたりとも私の町歩きには付き合ってくれないだろうと・・
そろそろ日も傾き、ところてんを食べてちょっとご機嫌になった子供たちに近くの建物を見に行くというと
即座にブーイングの嵐・・
ほんとは少しくらいこの辺りを散策したかったのだけどどうやらそういう空気ではなさそう;
とりあえず目的物の高岡商工会議所伏木支所へやってきた。





明治43年に建てられた蔵造りのしかし洋風の建物は元銀行だったそう。
ちょうど開いていたので中も見せて頂いた。
コリント式柱に囲まれた元営業室は当初は吹き抜け、二階部分には手すり付きのギャラリーが設けられていたそう。
現在二階は床が貼られて大会議室となっている。









応接室への出入り口扉上には櫛型ペディメントの中に凝った漆喰彫刻が施されている。





二階へも上がってよいと言われたので、上がってみる。
手すりのカーブが美しい螺旋階段。





二階の一室。
内装、照明などは新しくなっているが、天井中央の漆喰装飾は当時のまま。





この漆喰装飾がすばらしく細やかで美しい~





こちらはやや小さめのお部屋だけど天井いっぱいに装飾が施されている。





1階応接室の天井もすごい。
職人技が光る漆喰装飾!
今まで見た天井装飾の中でもかなりグレードが高そうだ。





外観は現在はタイル貼りだけど、建築当初は黒漆喰仕上げの大壁だったそう。
上げ下げ窓には防犯面から一階のみ鉄格子がはめられている。





床下換気口は銀行のマーク入り。





商工会議所からぐるりを見渡してみて惹かれた建物へ。





車で待つ家族の視線がイタかったのでこの後は大人しく車へ戻った。





その代わり?もう一軒、高岡市伏木気象資料館へ寄ってもらった。
明治43年、日本に初めて設立された私立測候所。





残念ながら行った時間が遅くて閉まっていたのだけど普段内部も観覧できるよう。





この後、新湊へ向かったのだけど、なんとその通り道沿いにとても濃いい洋館を発見!
ラッキーなことにこの建物はちょうど、見れたらいいなあと思ってた牧田組本社の建物だった。
大正4年建築、旧南島商行本店。





重厚感あふれる玄関口。
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富山&石川の旅2012【伏木のところてん】

2012-09-05 | 富山&石川の旅2012


工場見学を終え一息ついた私たちは伏木へところてんを食べに行くことに。
念のためお店は開いているのか電話で尋ねてみると・・・
なんと昨日で終了したとか。
電話を切り、ガックリしてるとしばらくするとお店の方から再び電話がかかってきた。
昨日で終了だったけど、少しなら残ってるので来てもらってもいいとのこと。
やったーー!





伏木の国分港にあるお店「ところてん奥」へ。
お店へ行くとおじさんが看板を出して待ち構えてくれてた。





ほんとに~まさに昨日終わったところだったみたい・・





石段を上がってお家の中へ。





そこで出てきたところてん。
食べてみるとあっさり酢醤油、生姜が添えられている。
関西では黒蜜がポピュラーなので今まで酢醤油はありえなかったけど、食べてみると酢醤油もなかなかイケるかも。





窓からは目の前に海が見渡せる絶好のロケーション。
ようやく日も暮れかかって潮風がそよそよ吹き込んできて気持ちいい・・





こちらのお店は新聞やテレビなどにも最近取り上げられているそうで、
なんと私たちが訪れたこの時間にもテレビ放映があるとのことで、グッドタイミング。
皆でおじさんの携帯電話のテレビに注目!
うぁ~ほんとにおじさんが写ってる~
天草を天日干しする風景やとろこてんの製造風景なども映し出された。





天草採集中の写真も見せていただいた。
私たちも淡路島で天草を採集したことがある、と思わず体験談を語ってしまった。





こちらはところてんを作る作業場。
大きな釜で天草を煮て別鍋に濾すのだそう。





東京の道具屋さんからとり寄せたというところてん突き。





天草があれば少し売っていただけないだろうか?とお願い。





おじさんは貝や砂が着いているから、と木槌で天草を叩いてくださりお分けくださった。
うれしい~
今年は淡路島に天草採りに行かねば、と思いつつ行けなかったのでここで天草が手に入ってよかった~





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富山&石川の旅2012【へちま産業見学】

2012-09-04 | 富山&石川の旅2012


富山では銅器工場の能作見学の後、射水市大島にあるへちま産業へやってきた。
こちらは30年ほど前、一村一品運動によりへちまで町おこしを図ってからへちまの栽培が盛んになり定着。
それ以来大島ではへちまの加工品が特産物となっているそう。

無農薬で育てられているへちま畑へ。





真っ直ぐに長いへちまを採取するために棚上に吊るして栽培されるへちまは思ったより巨大。





巨大なへちまが何本も吊るされる様は壮観~





採取するのはもう少し黄色味を帯びてしわが寄ってきたもの。





採取されたへちまは水に浸けて皮を手作業ではがされる。
そして天日干しに。





へちま水はこんな風に実が完熟したへちまの茎から採られる。
一晩で一升瓶一本分溜まるとか。
へちま水には肌の新陳代謝をよくするサポニンなどが含まれていて化粧水などに加工される。





へちまの雄花




こちらは雌花。
花の下がへちまの実になる





工場に戻ってきた。
天日干しした後のへちま。




吸水性と通気性があるので靴の中敷きに加工されたり





こちらは帯まくらに加工されてるところ。




こちらは採取したへちま水をためておくタンク。




そしてへちまを材料に使った製品いろいろ。
和紙のような風合いのへちまの繊維で作られたルームランプも面白い。

最後にはお土産まで頂いて、至れりつくせりの楽しい見学だった。



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テラダモケイ

2012-09-03 | クラフト


ネットで取り寄せしてたテラダモケイが夏休み結構ぎりぎりに到着・・
私が住所を書き違えてしまってて遅くなってしまったみたい;
夏休みの宿題究or工作にテラダモケイをすると決めた娘は慌てて製作に取りかかって
なんとか今日の新学期には間に合った。

チャレンジしたのは「公園2」
レーザーカットで作られたシートは細かいところまでとってもリアル。





実物の約1/100の模型なので作業はかなり細かくなる。
大人の手より子供の方が向くのかも?





ピンセットを駆使して慎重に作業を進める娘。





レイアウトはこんな感じで完成。





ブランコのコーナーは子供のブランコを押すお父さん、柵にもたれかかる自転車二台、ブランコに止まる鳩
などをリアルに演出。





ベビーカーを押しながら散歩する家族連れ。
ベビーカーにはちゃんと小さな赤ちゃんがいる。





犬のウンチの後始末まで・・芸が細かい。





100均で買った300円のショーケースに入れて完成!





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富山&石川の旅2012【能作工場見学】

2012-09-02 | 富山&石川の旅2012


400年の歴史があるという富山県高岡の伝統工芸、高岡銅器。
高岡の戸出には銅器団地があり、その中で唯一見学のできる工場、「能作」へ訪れた。
銅器といえば、仏具やお寺の鐘などを思い出すけど、こちらの「能作」では仏具用品などの他にもテーブルウエアやインテリア雑貨、
風鈴なども作られていて、センスのある商品がショップにも並べられていた。
お店の方は後でゆっくり見せてもらうとしてまずは工場見学へ案内していただいた。





こちらは真鍮の生型鋳造のための鋳型を作っておられるところ。





製品と同じ形の種型を入れ、砂を入れて押し固め、原形を取り出すとこのような鋳型ができる。
ここに溶かした金属を流し込んで製品を造る。





中子型を使うと中が空洞の製品ができる。





真鍮を溶かす炉。





錫製品は融点が低いのでこんな風にガスコンロにお鍋を使って溶かすことができるみたい。





コースターかな?
ツリー状に出来上がってきたものを手作業で一つ一つ切り離す。









加工前の錫の塊。





出来上がった真鍮製品をまずは機械で磨き、さらに手作業で仕上げ。





ピカピカに完成した真鍮製品。





こちらは注ぎ口を溶接で繋ぐ作業をされてるところ。





一通り興味深い作業風景を見せて頂き、ショップの方へ戻ってきた。

錫のやわらかさを生かした籠は自由自在に曲げ、のばしすることができる。





物を入れても、オブジェとして飾ってもおもしろい。





コケ付きのこんな器も。
真鍮の羊に青銅製のひな鳥、かわいい~!





私はこの青銅製のハリネズミのフォルムに惹かれてしまった~
これもコケ付き。
結構高価なものだったのだが・・小さい方のハリネズミを購入。
キッチンに置いて毎日愛でている。



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