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東京建築巡りでは一軒は内部も見学できる規模の大きな洋館に行こうと思っていたので、
こちらの旧岩崎家住宅へやって来た。
ちょうど11時からの見学ツアーに前半だけ参加してみた。
三菱の創設者・岩崎家本邸はジョサイア・コンドル設計により明治29年に完成した木造二階建・地下室付きの本格的な洋風建築で重要文化財となっている。
英国ジャコビアン様式を基調にルネサンスやイスラム風のモチーフなどが取り入れられ、
こちらの外壁は下見板張りと米国・ペンシルバニアのカントリーハウスのイメージも取り入れられているそう。
ジャコビアンというのは何?と思ったがこの様式が流行った17世紀当時の英国の王様の名前だとか。
ルネサンスのように左右対象でなく、角塔が張り出す形式の玄関の造りや軒下の模様や付け柱の模様が典型的なジャコビアンだそうで日本ではあまり例のない様式なのだそう。
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こちらの袖塀には岩崎家の家紋である「重ね三階菱」の意匠が描かれている。
三菱の社章の元になったものだそう。
こちらの塀も重要文化財。
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玄関扉などにはステンドグラスが入れられていたが、薄緑色が部分的に入ったシンプルなもの。
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玄関ホール床のモザイクタイルは色鮮やか。
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玄関ホールの暖炉
チューリップがモチーフのレリーフタイルが入れられていた。
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そして圧巻だった階段ホール。
ジャコビアンの特徴である模様がついた柱が一階ホールから二本一組で四本どどーんと並んでいる。
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階段も後でゆっくり写真を撮ろうと思っていたら・・
大河ドラマの「龍馬伝」ブームがここまで押し寄せてきていて、ここも岩崎彌太郎の長男、久彌が建てた邸宅として脚光を浴びているよう。
この日は途中から入場制限がかかるほど;
人がいっぱいでおちおち写真も撮っておられず、階段も途中で立ち止まっての撮影も禁止になってしまった~
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一階ホールから見上げた様子は重厚感あふれるもの。
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一階ホールの暖炉。
シックなタイルが張られ、暖炉の上は鏡が入れられていた。
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一番興味深かったお部屋は一階のイスラム風にデザインされた部屋。
暖炉もモスクのドーム風装飾が入っていた。
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天井の装飾も気合いが入っている。
この部屋だけでなく、各部屋共天井装飾はとても凝っていて、全てデザインが違っている。
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二階の南に面したベランダ部分。
ゆったり広々ととられている。
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一階のベランダの床には英国ミントン社製の多色象嵌のビクトリアンタイルが敷き詰められている。
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空調の吹き出し口のカバーの意匠も素敵。
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スチーム暖房器具にも美しい装飾。
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館内をひととおり見て回った後は庭園へ。
南面は一階二階ともベランダが付けられている。
ベランダの列柱の途中にベルト状の飾りが付けられているのはジャコビアン特有なのだそう。
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東面にはサンルームが張り出していて、こちらからの建物の眺めも美しい~
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そして庭園内には洋館と地下道でつながっている撞球室がある。
こちらの撞球室はスイスの山小屋風ということでまた本館の雰囲気とは一味違うものだった。
龍馬ブームがここにも来てたとは!
(いい迷惑だった?)
さて、あらためて見ると、やっぱいいよね~
そうですか、ロケにも使われてるんですね。
人が多くておちおち写真を撮ってられなくなった時
ここを選んで失敗した~と思いましたが・・
でもやはり見応えがあって今回見ておくことができてよかったです。